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Plesk Onyx採用のサービス発表とPleskとの関わり

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Plesk Onyx採用のサービス発表

Plesk Onyxというサーバ管理用のコントロールパネルソフトを用いたサーバホスティングサービスを11月に始めることについて先日公表いたしました。(当社含めて何社かの国内の事業者が同時にローンチパートナーとして公表されています)

当社は、サーバホスティングのうちいわゆるサーバ共用型のレンジは既に2010年にライドさんに事業譲渡しており、現在国内ではサーバホスティング領域では専用サーバやVPSといったレンジのサービスのみを展開しています。このうちVPSサービスはほぼ全てが Virtuozzo というプロダクトの上で動いています。

PleskやVirtuozzoの領域はクララの歴史を語る中でも色々と思い出があり、さらにいうと日本における歴史では(誇ることかどうかわかりませんが)クララオンラインが頑張ってきた経緯もあります。せっかくなのでPlesk Onyxの採用という節目をきっかけに過去の歴史を(昔のメールを漁りながら)書いてみようと思います。

以下色々と関係者の名前が出てきますが10年前のことなので許してください!

Pleskとの関わり

いまから遡ること12年前、クララオンラインはPleskの「ローカライズ」をお手伝いすることになります。残っている記録によればクララオンラインが「日本語版の言語パックができましたよ」と最初にお渡ししたのは2004年8月でした。

当時、Pleskの日本での展開は日本法人が出来る前のSWsoft(その後Parallels)の日本での窓口となる人がいただけ。この業界の人であれば知っている人が多いであろうMatthew Edmondさん。我々は他のいくつかのコントロールパネルソフト(HDE Controllerや、Cobalt Qube のあとに出てきたオープンソースであるBlueQuartzなど)をホスティングサービスにつけて提供していました。Virtuozzo を採用したVPSの提供を始めており、その上に載せるコントロールパネルとしてPlesk 、という組み合わせを考えたわけです。

さらに遡り、そのVPSのサービス基盤としてVirtuozzoの採用検討をし始めていたのが2003年2月ごろ。その後の経緯は記録が残っていないものの、一年ほどたった2004年4月に「ローカライズに関心がありますか」との連絡がSWsoftから来ます。この時のPleskのバージョンはPlesk7。日本語にしなければ日本では売れないし、しかし待っていても仕方ない! ということで日本語化をお手伝いをした、という記憶があります。この時に活躍した一人にはその後アカデミックな世界に入ったまま帰ってこない原くんがいます。当社には2002年から2009年まで在籍していました。それ以外にも韓国語へのローカライズも最初に取り組みましたし(そのスタッフは出戻ってクララオンラインでコンサルタントとして在籍中)、繁体字へのローカライズをしていた記録も2004年から2005年にかけてあります。この時は台北ではなく台南に駐在員事務所があり、そこのスタッフが助けてくれていたと記憶しています。

そもそも上のVirtuozzoを採用するにあたっても、SFCにいきながらクララオンラインを助けてくれていた三島が(彼もアカデミックな世界に入ったまま帰ってこないけど)主導的に進めてくれていました。彼は引き続き現在もクララオンラインの顧問です。ここに挙げきれませんが、他のスタッフもたくさん助けてくれました。

世間は狭く

はじめた2004年にはPlesk7のLinux版だけでなくPlesk 7 for Windows、Plesk 7 Reloadedなどのローカライズもしています。ローカライズの対価をもらうかたちではなく、確かその代わりに取引上の特典をいただくという関係で続けました。結局、ローカライズは2005年の終わりか2006年の頭ぐらいまで引き受けていたはずです。

我々が途中でローカライズをする必要がなくなったきっかけはSWsoft が日本法人(合弁)の立ち上がり。セールスを強化していくということで合弁会社が立ち上がり(合弁会社だって最初は知らなかったけどね!)、その後しばらくしてからハンドオーバーしました。世界は狭く(この業界はさらに狭い)、その最初の社長をやっていた長岡は、今はクララオンラインで上に書いたSMB向けのサービスを取り扱う責任者をしています。今回のPlesk Onyxを搭載するサービスはここが担当しています。みんなPlesk好きだね!

Usonyxの買収

その2006年の終わりには今度はクララオンラインはシンガポールでUsonyxというサーバホスティング会社を完全買収します。ここはSWsoft とは従兄弟のような資本関係で、もとはシンガポールのオフィスとも同居していました。当然サービスの基盤はVirtuozzoとPlesk。サービス基盤が共通であるでお互いがだいたい何をやっているかは買収直後から把握できましたね。

(なお、その後Usonyxは、日本での事業譲渡と同じく会社全体の戦略変更に伴って我々の提携先であるマレーシアのホスティング会社のExabytesに売却しています。よく見るとUsonyxのロゴはクララのロゴと色の組み合わせが今も同じだったり、Since 1997はクララの歴史だったり!!で、そのまま引き継がれています。)

そして今。

その後SWsoft からParallels になったり社名やブランドが変わったりありながらもプロダクトとしてのVirtuozzoとPlesk はクララの一部のサービス基盤として採用し続け、なんとそのまま今日に至っています。どれだけVirtuozzoとPlesk触ってきたんだよというぐらいの長い歴史。

そんなクララオンラインが、Plesk Onyxを搭載したサービスをリリースします(まもなく具体的なサービス内容を公表予定)。お待ちあれ!

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