中国のサイバーセキュリティ法に関するセミナーを開催

先般、クララオンラインと富士通クラウドテクノロジーズ(ニフティクラウド)及び中国電信日本の共催で、中国のサイバーセキュリティ法に関する実務面のセミナーを開催しました。

6月1日のサイバーセキュリティ法の施行に向け、特に中国国内で提供を受けた個人情報の国外への持ち出し(越境移転)などについては重要なテーマが多い一方、日本国内では具体的なセミナー等が多くは開催されておらず、特に中国国内で事業展開をしている日本企業にとってはシステム面の対応をどのようにすべきか課題が多く残されています。

今回のセミナーでは、私からまず中国のサイバーセキュリティ法の公布までの約2年間の中国国内での議論や法制化に向けた背景などをご説明した後、現在パブコメ等が出始めている「ネットワーク機器やネットワークサービス等のセキュリティ審査」「越境移転に関するルール」等がどのように着地するのかという方向性についてお話しをしました。また、これらを踏まえて日本企業は現時点でどのようなアセスメントを行うべきか、対応策の候補にはどのようなものがあるかといった実務面でのご説明をしました。

(セミナー資料から一部抜粋)

(セミナー資料から一部抜粋)

一方、中国電信(China Telecom)の日本法人である中国電信日本の杜社長からは、中国電信自体のグローバルネットワークのご紹介をいただいたあと、クララオンラインとの業務提携を進めてきた中でどのようにネットワークサービス面で中国と日本との接続性を改善してきたかなどについてお話しをいただきました。

ここまで踏み込んだセミナーは日本ではまだ多くはみられず深度のある内容だったと自負しており、実際会場からの質疑も活発にいただくことができました。

6月の施行に向けて、複数回このようなセミナーを開催していく予定ですし、また恐らくは6月1日までには全ての弁法・実務手続きが明らかになることは間に合わないだろうと予測していることから、サイバーセキュリティ法に関連する実務は継続的にフォローアップをしていきたいと考えています。

北京で第22回日中企業合同面接会に参加しました

昨年は4名を採用

先週土曜日に開催された「第22回日中企業合同面接会」に北京で参加しました。私自身は昨年に続いて2回目の参加です。昨年の面接会を通じては東京本社で2名、中国法人(北京)で2名の新卒者を採用しました。北京・河北省・天津などを中心にした大学の卒業予定者と、一部の既卒者の方たちが毎年大勢来場されました。

1日に60-70人ぐらいとの面接

9時から16時の7時間。周囲にはANAさん、イオンさん、丸紅さんなどのブースも並ぶ中、クララオンラインは決して中国で知名度が高いとは言えませんが、面接が途切れることはほぼ無くずっと面接を続けました。私含めて4名が面接者として参加し、1人あたり5分から10分程度、まずは自己紹介をしていただいたあとに質問をするという形式をとって皆さんのお話しを伺いました。ほぼ全ての人は日本語が大変上手な今年卒業予定の人ですが、中には大学2年生で将来日本のIT業界で働きたいという学生さんにもきていただきましたし、午後になると既卒者(中途採用)の方も多くこられました。

中国も日本と同じように人材紹介のシステムはありますが、皆さんにとっても多くの企業の話しを直接聞いてみたいでしょうし、我々採用する側にとってもできるだけ多くの候補者の方と会うチャンスがあることは貴重です。

とにかく女性が多い。

普段北京で採用をしていても圧倒的に女性の履歴書が多いのですが(20名中1人が男性、というぐらいの比率)、今回も当社のブースに足を運んでいただいた方の9割は女性だった印象。背景には色々とあると思いますが、なんしても女性比率が極めて高いのです。現実的には今や通訳や翻訳の専門家として働くという道(昔は日中で仕事をするときに通訳・翻訳というのは大変な花形だった仕事の時代があったと聞きます)よりは圧倒的に普通に企業の中で働くことのほうが増えてきているわけですが、これからも大きくは変わらないのかもしれません。

今回印象的だったことのいくつかを挙げると、一つは幼少期に日本で過ごした経験がある人たちの数が増えたこと。小学生ぐらいまで日本でした、という方が何人かいらっしゃいました。これは確実世代を経ることに増えるでしょうが、今から15年ぐらい前から徐々に中国人で日本に留学し、そのまま日本で働くという人が増えており、そのとき子どもだった世代が大人になりはじめているということになります。

もう一つは帰国理由。日本に留学していたが帰国した、働いていたが帰国した、という人の帰国理由の100パーセントが「親から帰国するように言われて」「親のことが心配になり」というもの。今までももちろんこのような理由は最も多い状況は変わりませんでしたが、今回は帰国理由の100パーセントでした。私などからすれば「そこまで日本で勉強して、日本語もできるようになり、ちょっともったいないな!」と思うわけですが、一人っ子世代、そして90后(90年代生まれ)の世代の意識を考えるところの一つの重要なポイントではあると思います。

中国と日本に絞る戦略の上で

クララオンラインは2020年までの戦略の中心を中国と日本のクロスボーダー領域にビジネスを絞り、この領域で成長していこうとしています。架け橋になる人材が、営業、コンサルタント、エンジニアなどあらゆる職種で活躍してくれるように、引き続き採用を頑張ります!

クロスボーダーのクラウドエンジニアをWanted!

日本から飛び出そう!

Wantedly での採用活動をはじめました! 第一弾はクロスボーダーのクラウドエンジニアの募集です!

国籍はもちろん一切問いません。「いきなりクロスボーダーっていってもな。海外っていってもな。」と考えているアナタ。そもそも”The Internet has no border”。私たちのいる世界がそもそもクロスボーダー。その中でクララオンラインは中国と日本という「難しいけれども橋を架ける価値のある国と国」の間にテクノロジーとナレッジの強みをもって仕事をしています!

追記: 中国のレンタル自転車のタイヤ

昨日の朝まで上海にいて、東京にいったん戻ったあと、今日は朝から北京にいます。

昨日書いた「中国のレンタル自転車(自転車シェアリング)事情」の記事のあとに、ふと、mobikeでもofoでも空気を入れずに使うタイヤの自転車があった気がすると思って北京の街で自転車とニラメッコしていたら、やはり発見しました。逆に、ofoの自転車で空気入れのバルブがあるものも同じく発見しました。

これはmobikeの「穴あきタイヤ」バージョン。泥よけがちょっと曲がってるのはご愛嬌。

mobikeの「穴あきタイヤ」バージョン

これはofoの「ノーパンクタイヤ」バージョン。触ってみると普通の自転車のタイヤと比べて少し硬め。空気を入れるバルブはもちろんありません。mobikeもofoも自転車の種類はいくつかのバージョンがあるので、よくよく見てると楽しいです。

ほんと増えましたね。私が最初に北京のオフィスの前あたりで見つけて写真を撮った記録を探ると昨年の夏なので、半年ちょっとの速度でここまで一気に「社会インフラ」になった気がします。

タイヤになに関心もってんだっていう話ですが…。

中国のレンタル自転車(自転車シェアリング)事情

中国の主要都市で次々と各社が参入しているレンタル自転車。30分1元の料金は電子決済、スマホで空き自転車がどこにあるかわかる、というステキさ。私が普段いることが多い北京では以前から北京市がやっているレンタル自転車(日本の自治体がやっているような感じ。置き場所にきちんと戻すこと前提のサービス。)はありましたが、出てきてしばらくすると廃れては新しい自転車が配備され、を2-3サイクルぐらい繰り返していました。今のモデルがいいのは、エリア内だったらどこに置きおとしてもいいということ。放置自転車で頭を悩ます日本では果たして同じことが出来るかよくわかりませんが、日本でもやりたいという声もチラチラと聞こえてきます。

パンクや空気入れのメンテナンスをしなくてもよい工夫

さて、レンタル自転車が出だしたころには下の写真のように自転車のタイヤがパンクしているものがよく見つけました。ペコペコになっているタイヤのまま走っているのも見たり。

たまにまとめて自転車をトラックの荷台に積んで回収している場面を見ることがあって、そこで空気を入れたりメンテしているんだろうなーと思っていたんですが、ふと昨日見た別の会社の自転車では、いわゆる「穴あきタイヤ」を採用して空気入れやパンクのメンテナンスをしなくてもすむようにしているタイヤを発見。ノーパンクタイヤとは違うので乗り心地は決してよくないでしょうが、どうせ30分や1時間の短い移動なのできっとこれでよし。この改善、いい!(残念ながら時間がなくてこの自転車は写真を撮っただけ。試すことはできませんでした。)

こういう改善サイクルの早さはすごい。日本だとこれを例にすれば「パンクどうする。空気いれどうする。誰がやる。」と考えているうちにサービスが出てくるのに時間がかかってしまうけれど、とりあえず初めてからイロイロと出てきた問題に対処する。このサイクルのほうが、必要な改善を高速回転させれば確実に短時間でいいサービスが出来上がってきます。安全安心とのバランスはあるでしょうけれども、期待値コントロール次第。

電動自転車も出てきている

上海の享骑出行という会社は、電動自転車で同様のサービスを始めています。アプリの上で自転車のバッテリーの残量も見れます。ステキ。

ちなみにofoなどは保証金が99元ですが、この享骑出行は299元。もとの自転車が高いからでしょうね。

なにせ都市部の渋滞はよくなる傾向にはないし、街は比較的平らなので自転車の環境としても悪くない。そのうち放置された自転車が出てきたりメンテナンスをきちんとしない会社が出てきたりと問題が出てくるんでしょうが、そんなことは(良い意味で)織り込み済みで、このサービス改善を高速回転でやりながら本当によいサービスになればいいのだと思います。

芸能タレント・歌手の海外公演時の深夜業

論点

改めて説明するまでもなく、日本の労働基準法においては満18歳未満の年少者の深夜業(午後10時から翌日午前5時)は一部の例外を除いて禁止されています(第9条)。

その上で、日本国外、具体的には時差のある場所において満18歳未満の芸能タレント・歌手が出向いて公演をする場合、深夜業の禁止時間である午後10時から翌日午前5時は現地時間で適用されるものであるのか、それとも日本時間で適用されるものなのかについて考える場面がありました。今回の論点の出発はここです。

そもそも下に示す『労働者』でなければ「午前10時から翌日午前5時」という点について議論をする必要はありません。従って第一にこの点を検討する必要がありました。

第二に、雇用契約がある場合、雇用契約または海外出張規程等で時差・海外出張時の勤務形態、例えばみなし労働時間制等について取り決めているかどうかを確認・検討する必要がありました。

第三に、出張時の活動に現地の標準時が適用されるかどうかの根拠の確認です。

整理すると

  • 今回は中国での活動であるため、現地時間は北京時間(UTC+8)となり、日本時間と比べて時差マイナス一時間である。
  • 即ち仮に北京時間で午後9時からの公演となるとこれは日本の午後10時である(即ちこの時間から公演を開始すると日本では深夜となる)。
  • 仮に現地の活動においても日本時間が適用され、かつ労働者であるとなると北京時間午後9時からの出演は行うことができないとなる。
  • 出向等ではなく出張である(指揮命令権は日本にある。)

という4点が今回の前提です。

なお、さらに検討する中で、中国法には「満18歳未満の年少者の深夜業」を規定する法令法規は存在していないことも分かりました(劳动法等)。また最高人民法院の司法解釈等でもこれを定めた文書は確認できませんでした。出張者ではなく現地子会社への出向あるいは現地採用となると中国の労働法が適用されることになりますが、今回のケースは日本からのいわゆる出張ベースであり、よって雇用契約がある場合には日本の労働基準法が適用されることから、中国法の検討は外しています。

基収355号での解釈

芸能タレント・歌手が公演等における深夜業の問題については、有名な通達があり(基収355号, 昭和63年7月30日)、労働基準法第9条の労働者であるか否かについての解釈が示されています。(全文を引用しているblogや記事等が少ないので、誤解をさけるために全文を引用しておきます。)
※タレント事務所などの方にとってはよく知られている解釈です。

(問)
 当局管内には劇団あるいはいわゆる芸能プロダクション等が多く、それら事業場から労働基準法第56条に基づく児童の使用許可申請がなされることが少なくないところである。
 当局においては、これら申請に係る子役あるいはタレントについては、一般にその所属する劇団あるいは事務所との間に労働契約関係があるものと考えるが、なかには、その人気の程度、就業の実態、収入の形態等からみて、労働契約関係ありとみるには疑問なしとしない事例が散見されるところである。
 そこで、これらの事例については、下記のとおり取り扱ってよろしいか、お伺いする。

 次のいずれにも該当する場合には、労働基準法第9条の労働者ではない。
一 当人の提供する歌唱、演技等が基本的に他人によって代替できず、芸術性、人気等当人の個性が重要な要
素となっていること。
二 当人に対する報酬は、稼働時間に応じて定められるものではないこと。
三 リハーサル、出演時間等スケジュールの関係から時間が制約されることはあっても、プロダクション等と
の関係では時間的に拘束されることはないこと。
四 契約形態が雇用契約ではないこと。
(答)
 貴見のとおり。

労働者であるか

まず上述の三点の議論の順に整理すると、労働基準法第9条の労働者であるかについては、該当するものであるという結論がすぐに確認されました。

なお、事情を関係者に色々と聞いてみると、一から四の定義についてはやや曖昧であること、契約関係は外に見えないといった事情などから、日本のテレビ局等では保守的に対応していることがわかりました。

個別規程があるか

雇用契約に付随するかたちで何らか海外出張時の勤務形態に関する規程があるかを確認したところ、これは存在していない前提を確認しました。

これも一般的に、日本の芸能タレント・歌手の海外活動は未だ少なく、これを検討するプロダクション・事務所はほぼいないのが実態のようです。

いずれの国の標準時が採用されるのか

まず労働基準法等の法令や過去の判例、通達を軒並みあたったものの、結論となりうる条文・解釈は存在していませんでした。私の調べ方が足りていない可能性もありますが、過去に一度も議論されていないとは考えにくく悩むところ、あわせて国際条約・協定なども確認しましたが時間の限りから諦めています。もし何らかの条約・協定などにおける根拠についてご存知の方がいらっしゃればこっそりと教えてください。

さらに、社内外の複数の弁護士、社会保険労務士の方にも事例の有無を聞いたものの見当たらず、結局、この点については管轄の労働基準監督署に前提を説明した上で電話確認を行ったところ、使用者側と労働者側の双方で合意すれば現地の標準時を用いることは差し支えないという答えを得るに至りました。

そもそも今回は中国と日本の時差一時間という前提で検討したために悩みましたが、よくよく考えてみるとヨーロッパやアメリカのように時差が大きい場所へ出張した際を前提とすれば、現地の標準時を採らなければ実務が回るわけがありません。

個人的な所感

日本人が海外に出張し、現地で技術指導をする、営業行為をする、会議をする、その際の労働の取り扱いをどのようにとするかとのケースは山ほど蓄積されており、みなし労働時間制の点も含めて海外出張が多い会社にとっては規程の整備も進んでいると考えられます。

一方、芸能タレントや歌手が海外で活動するケースも決してゼロではないものの、もともとの日本国内での労働環境自体を考えても今回のような問題に正面から向きあって検討する場面は多くはなかった可能性があります。

ただ、日本と中国の一時間という時差は微妙なところで、上述のとおりヨーロッパやアメリカでの出演であれば「時差があるからな」と理解しやすいものですが、今回の例のように日本時間の22時、中国時間の21時というギリギリの場面をもとに検討すると、混乱してしまいます。

本稿は法律的な見解を示しているわけではなく、あくまで事例をもとにどのような考え方を採ったかについて記録することを目的にしていますが、海外展開を行う芸能タレント・歌手の方たちがより増えてくると、世の中でこうした問題をさらに深く考える場面が出てくる場面もあるのかもしれません(むしろ出てきてほしい)。

日帰り北京や深夜便移動

事情が変わった日中間の深夜便

2015年に書いた「上海から日本への深夜移動の巻」は、その後上海や北京からの深夜便フライトが続々と追加されたためにこの手段を使う必要はなくなり、上海からであればピーチやANAの深夜便、北京からであれば海南航空の最終便が「夜に移動できるフライト」の世の定番になりつつあります。(定番とはいえそれをいつも利用する予定を組むのはイヤですが)

羽田には深夜になると天津からのOKAIR、上海からの上海航空、春秋航空、そして朝方にはNH968という、最近お世話になることが多い深夜便が同じく上海から帰ってきます。

もっとも、いつの間にか南京発静岡行きのフライトは、南京発7時20分は変わりませんが色々と変わっていました。まず週2便から1便に、さらに静岡着が以前の10時40分ではなく11時40分になり、しかもどうやら今後のダイヤでは8時55分発12時40分着、というさらに後ろ倒しの設定だそう。こうなると、これにお世話に成る日は来なさそうです。

日帰りの利便性。

いずれにしても、日帰り北京、日帰り上海という予定が以前と比べて実現性が高くなりました。日帰りはどのエアラインも高めの航空券しかありませんが、予定が詰まっていれば仕方なきもの。

いつかはこれがあるだろうと思っていた中、今まで日帰り台北、日帰り台南(台北乗り継ぎで飛行機でいけた時代)、日帰りソウル、までは経験していましたが、今回新たに日帰り北京が加わりました。なにも嬉しくはありません。

日帰りと深夜便

ますば日帰り。朝は羽田から北京。今回はこれがシップチェンジで2時間以上遅れ出鼻くじかれ、帰りは北京から羽田の海南航空。預託手荷物なし、ABTC、最近北京で列が並ぶようになった税関は「ごめんごめん無いからスルー」でほぼ歩きを止めることなく出ることができ実質降機から15分。往路のdelayさえなければ実質6時間ぐらいは北京にいられます。

北京からの帰りは、CA183(21:30羽田着)かHU7919(01:00+1羽田着)が遅めでですが、HU7919はdailyではないのと、CA183は17:20北京発なので実質市内には14時半頃までしかいられません。つまり日帰り北京を実現しようとするとHU7919でないとほぼ意味がないのです。

そしてもう一つ。上海経由で日本へ飛ぶ方法。これだと機内にいる間に朝になります。。

もともとはCA183で帰ろうとしましたが会議が長引いてしまい、しかもHU7919が満席(ビジネスまで…)で、代替案としてCA1883(20:20PEK-22:30PVG)で上海に飛び、NH968で羽田に飛ぶ方法。夕方の北京空港は混むのでCA1883より後にするのはおすすめできません。一方、上海-羽田はこの時期、風も強いので浦東を上がって羽田に着くまではぴったり2時間。国内線か!、と。

オルタネート

北京を遅めに出る方法で東京に着く方法が他にないのかと言われると、台北から北京まで曜日によってCIかエバーが飛んでいまして、これでPEK-TPEをこなし、そのあと朝方のピーチ(daily)かタイガーエア台湾に乗ってくると9時前には羽田に帰ってくることができます。今回は残席なしで出来ませんでした。しかも朝9時前羽田では予定にも間に合わない。

なお、桃園の夜はかなり寂しいので(これもそういえばやった)夏も冬も、つまり春や秋でなければ決してこの移動はおすすめできません。桃園で一晩あかすとき、ベンチもあいてなくて床に横なって寝たときには「わたしゃなにしてるんだろう」と一瞬だけ考えました。

というのを機内で書いて羽田に朝5時前に着きましたので、これから帰って少しだけ寝ます。

久々の高鉄(中国版新幹線)で杭州から上海

杭州から上海までの1時間の旅

杭州東駅から上海虹橋への移動で朝一番から高鉄(中国版新幹線)に乗ってきました。およそ150kmの距離を一時間強で走ります。

朝の渋滞に巻き込まれたくなく、しかし地下鉄はというと前日夜に少し歩いて確認したらホテルからそこそこの距離。そもそもスーツケースを地下鉄で移動するのはちょっとイヤだなとも。よって2時間前にホテルを出てタクシーで移動。西湖のそばからで20分ぐらいでした。

チケットの窓口が見つからないよ!

外国人なのでチケットの受け取りは事前予約した番号とパスポートで窓口でのやり取りが必要なのですが、、、空いている窓口が見つからない。。

タクシーで降りた北側の二箇所にある乗車券売場は自動機しかなく、人がいないのです! 人いてよ!

そもそも今回杭州東駅は初体験。いつものマイカントリーな北京南駅は建物に入ってからチケットの窓口があるのですが、杭州東駅はいきなりセキュリティ。中を見渡してもチケットの窓口は見えません。

だいたいこういうときには「朝だからどこか一ヶ所だけがあいている」という法則により(どんなんだか)、聞くか探すかです。聞きました。一階だよって。でもこの駅は広い。変なところから一階に降りると迷いそう。探し回った結果、東側の一階に降りると人がいるチケット売り場かございました。

杭州東駅の一階チケット売り場。

杭州東駅の一階チケット売り場。

杭州東駅の待合室スペース全景。ひろっ。

杭州東駅の待合室スペース全景。ひろっ。

チケットの売り場はたいてい「受け取り」「買う」「変更する」の3つが並んでおります。中国語のみ。北京や上海はどうだったかな。西洋風の外国人が窓口を見つけられず悩んでおりましたが、漢字だけじゃそりゃ無理だ。もちろん中国ダメだということを言うつもりはなく、その視点、日本にいるときに持たねばなりません。(でもG20きたばかりなのにな)

中国版の新幹線

中国版の新幹線

出張は終わり。帰ります。

これから深夜便の浦東→羽田のフライトで東京に戻ります。便利になりましたね。以前は夕方のフライトでしか東京に帰ることができなかったのでせいぜい14時ぐらいまでしか上海にいることはできませんでした。午前1時45分発、午前5時40分着というフライト。時差があるので実質3時間。ほぼ睡眠時間がとれないので明日は使いものにならないかもしれません。

日本で手に入るモノで中国でFacebookやLINEができる方法

VPNを毎回つなぎなおしたりするのは面倒だ!

中国に行くとFacebookやTwitter、Instagram、Gmailが使えないとお嘆きのあなた。もちろんWi-FiルータとVPNを組み合わせて使う方法はありますが、通信が安定しないとどうしてもブチブチ切れてしまいます。それに以前と比べて通るVPNプロトコルが明らかに少なくなってきている。日本の携帯を持ち込んでローミングで通信すればGreat Firewallは回避されるわけですがどうしても高い。

そういう方には、香港と中国の2つの電話番号を持てるSIMを買い、それを中国の中でローミング(あくまで香港ベースのSIMなので大陸の中ではローミング扱い)するという方法をお勧めします。この技は比較的よく知られている方法なので中国達人の方はお読み飛ばしください。P9とXperia F5122の話を書きたくて、あえて今回書いております。

何を買えば良いのか。

買うものは3つです。

  1. 中国のバンドに対応しているSIMフリーの携帯。
  2. 香港と中国の2つの電話番号が持てるSIMカード。
  3. そのカードで、中国のローミングパックをオンラインで買う。

まずSIMフリーの携帯をどれにするか

ひとつずつご説明します。まず買うべきSIMフリーの携帯。iPhone6sでもiPhone SEでも構いませんが、中国のAndroidプラットフォームにある怪しいのから真っ当そうなものまで色々とあるアプリを楽しむ(!?)ためにはAndroid携帯の方がよいかと。という理由もありますが、ま、コストの面からしてもAndroidで選択肢は豊富です。当社の社員は最近Huawei P9を買っていましたが、私はSony Xperia X Dual F5122。P9は海外での型番にはデュアルSIMがあるのでこちらがお勧め。私もF5122はデュアルSIMのものです。(まだ片方には何もいれていないけど)

SIMフリーの携帯だったら何でもいいかというと、それはキャリアのLTEのバンドによることを考える必要があるので少しだけご注意。私は中国移動香港(China Mobile Hong Kong)のSIMカードにしたので、中国移動のLTE(4G)の周波数にあうものを考慮する必要があります(中国移動の場合、TD-LTEでBand39/40/41がカバーされていればOK)。一点注意があるとすると中国移動の大陸の「3G」はTD-SCDMAという独自規格です。したがって、TD-SCDMAに対応していないF5122はLTEから3Gに落ちたときには繋がらない(めったに北京や上海も含めて都市部で移動する限りではないですが)ということの覚悟は必要です。私は気にしないことにしました。

なお、P9を買うならば中国移動のLTEを考慮するとEVA-L29かEVA-L19であることは必須。そしてなんといってもTD-SCDMAに対応。この2つの型番の違いはメモリ容量と、FDD-LTEと3Gのバンドの違い。予算の余裕があればEVA-L29の方がおすすめ。TD-SCDMAに対応するなんてさすが中国メーカー。

P9を買いたいなと思ったもののぱっと在庫が見つからず私はF5122にしていますが、最近は在庫が香港の通販系で豊富にあるようなので、予算に問題がないのであればP9のEVA-L29かL19にされることをおすすめします。(日本への配送も数日ぐらいで届きます)
無論、私はiPhoneだ、という方はiPhone6sのSIMフリーモデルでどうぞ!

SIMカード

別に中国移動にこだわる必要もありませんが、中国聯通香港も試した上で、ま、中国移動の方が中国国内のLTEのユーザが多い(ダントツ)から良いかなぐらいの感覚。これは日本にいてもAmazonで買えます(香港で買う値段と比べると倍ぐらいしますが、それは便利さを買ったと思いましょう)。香港のお友達がいるのならば香港から送ってもらってもよいですが、中国大陸の中国移動のお店では買えません。(Taobaoの上でなどでは売っています)

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SIMのサイズは通常・マイクロ・ナノで切り取り可能です。ここだけ良く分かっていませんが、香港か中国にいなければ開通しないはずと思っていたところ、どうも日本で電源をいれたときに開通したような気もします(してないかもしれない。。すみませんきちんと覚えていないのです)。そのままだと日本にいてもデータローミングしてしまい、こっちは従量制課金になってしまうので、データローミングを切った状態にしてWiFi経由の通信だけにしておいたほうがよさそうです。

中国のローミングパックを買う。

まず、日本なりにいるうちにGoogle PlayからCMHK(中国移動香港)のアプリをダウンロードしておきましょう。CMHKで検索すれば出てきます。その上で中国で電源ON! APNの設定が必要なケースもあるとは思いますが、F5122の場合設定は不要でした(自動でいれてくれた)。そしてそのままデータローミングをONにすると中国で4G通信をこれまた従量制で通信してしまいます(香港がLocalなので、中国ではローミング扱い)。とりあえずデータローミングを切ったままどこかのWi-Fi環境下でCMHKのアプリを立ち上げ、

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自分の香港の電話番号でログインし、My Accountに進み、

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Available VASの中から「1GB 4G/3G China&HK Data 30-Day Package」というものを私はお買い上げ。とりあえず試したい人は200MB(30日で38ドル)、もっと使う人は2GBのプラン(30日で198ドル)でもよろしいかと。表記は香港ドルです。そしてここで注意! うちの社員は間違って「Local Data Package」を最初買っていました。でもこのLocalとは香港のことです。きちんとChina&HKのを選びましょう。

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買うと、上のキャプチャのようにCurrent VASの一覧に出てきます。これでOK。データローミングを戻しましょう(上に書いたように、日本に戻ったときにはデータローミングはOFFにしましょう。ローミングに入っている状態であるためですが、最初に私は気づかずどんどん残高が減りました)。

わからないことはチャットで質問

アプリ内のチャット画面で中国移動香港のカスタマーサポートに質問できます。私は念のためChina&HKのデータパックがきちんと買えて有効になっているかを聞きたくて聞いたところすぐに反応きました:) チャージはPCのWebサイトでもアプリ内からでも可能。銀聯がなくともVISA/Masterでさくっと終わります。

この記事で言いたいこと。

率直なところ、中国出張が繰り返しあるよという方はWi-Fiルータ+VPNより断然ストレスから開放されると思います。Google系のサービスを使う上でも何の支障もないですし、テザリングすればPCの通信もできるし、中国用の電話番号も持つことができますので中国のアプリの認証なども出来ます。(たとえばコーヒーショップなどのWi-Fiの中には携帯電話番号がないとSMS認証できないものがあったり、ね)

ちなみに別に香港SIMである必要はなく、ローミングだけであればたとえばシンガポールのSingTelも安いローミングのデータパックを売っています。が、上記のとおり電話番号が手に入ること、カード自体の入手しやすさ、パスポートなどが不要で匿名のままで使える(いいのか中国的に)から考えれば、今のところはこうした香港と中国の両方の番号を持てるSIMをおすすめします。

「AKB48 in 上海」とChinaJoy2016

AKB48来了!

AKB48のメンバー5名が上海に来てくれました。昨日は360の授賞式にゲスト参加し、オープニングで2曲を歌ってくれると会場の中は大盛り上がりに。はじまる4時間ほど前から私は会場入りしていましたが、近くのショッピングモールにはファンが大勢すでに集まっていました。今まではAKB48の中国との接点は決して多くないものの、日本の「ホンモノ」のAKB48が中国に直接来る機会がもっともっと増えると大陸のファンにも日本のアイドルとの距離感がさらに縮まるのではないかと期待しています。

ChinaJoy 2016の振り返り

さて、今回のChinaJoy。全体の感想としてはこんな感じです。

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PlayStationブース

PlayStationブース

  • まず、VR関連の出展量の多さにびっくり。去年のChinaJoyではほとんど見かけなかったVR関連。デバイス先行なのはご想像のとおりですが、とはいえ数十以上のブースがVR中心でした。もっともコンテンツの中身は正直なところまだまだ。ここは、モバイルゲームのクリエイティブが急速にこの数年で中国が進化したのと同じようなスピードを遂げられるかどうか、ポイントは市場の規模が果たしてどれぐらいかというところにかかっていそうです。
  • 会場内でライブ放送している人がものすごく多い。会場内でよく見ているとおそらく3分で10人は探せます。自撮り棒をもってうろうろしている人がいてその人のスマホの画面を覗くと大抵中継中。若い女性もいれば男性もいるし、ちょっと人気なのかなという人は文字を見ていると会話の流れるスピードが速い。会場内は音響の音が大きいので声がほとんど聞こえないわけですが、中にはマイクを工夫して口元や顎のあたりにつけている人も。マイクも何もつけていない人の中継はきっと周囲の音しか入っていないような気がします。。
  • 物売りとコスプレブースが減った。物販はほぼ僅かなスペースだけに。コスプレしている人はちらちと見かけましたが、今年はコスプレ中心のブースがもともと少なかったようで、全体的に去年までのコスプレ感はありませんでした。
  • コンソールはPlayStationとXboxだけ。あのAndroid搭載の据置型ゲーム機が大量に出ていた2年前はいったいなんだったのかと思うぐらいになくなりました(笑)。PlayStationとXbox陣営のみです。ブース規模はPlayStation側の方がXboxの2倍ぐらいでしょうか。実際のところ同じ中国側のパートナーになったので(もともと同じグループ内の企業がパートナーだったが、さらにそれが合併した)競うような環境でもないのかもしれませんが。PlayStation VRへの列の長さは印象的でした。
  • 日本のIPはおとなしく。これも今年見て取れたことのひとつ。日本のIPを打ち出しているところは日系もしくは古くから日本とやっているところに限られ、全体的に日本のIPの打ち出し量は大きく去年と比べて減りました。一時期のようにかなり急騰した中国での日本のIPの価格はピークアウトしてきている状況にもありますが、中国独自のゲームIPもしくはオリジナルが中心という印象です。ゲームにはちょっと日本の隙間がなくなってきたぞ。。。

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てなことで、雑感ベースぐらいでしかありませんが、相変わらずこの季節のChinaJoyは「なぜ上海人は熱中症にならないのか」と思うぐらいの暑さ。コンビニに入っても冷たい飲み物は当然補充が間に合わずに売っておらず、もうそれだけが(仕事とはいえ)毎年憂鬱です。

最後に

ところがAKB48。昨日の360のイベント以外にも、5kong.tvの生ライブに出たり、中投中財という中国の大手ファンドのイベントに出席したりと大忙しだったメンバー。近々また中国大陸のファンとの近い交流があることを、小さいながらも日本と中国の架け橋の裏方をしているものとして楽しみです。

AKB48の5kong.tvの中継の模様を見ようと上のフロアに上がるファン

AKB48の5kong.tvの中継の模様を見ようと上のフロアに上がるファン

AKB48のメンバーが参加してブース内で中継中

AKB48がブース内で中継中

さて水曜日からの上海出張は終わり。東京に飛びます。