享騎電動車 – 上海の電動シェアバイク

自転車のように見えてペダルは使いません

上海に来ると北京と少し違うシェアバイクの風景があります。電動自転車です。北京にも今月からmangoという電動自転車が進出してきましたが、上海はその比ではなく広まっています。外見は日本の電動アシスト自転車に似ていますが、ペダルでもこげても電動「アシスト」機能はなく完全に電動車です。電動スクーターのような感じです。

上海の電動自転車にもいくつか出始めてきていますが、この黄緑色の享骑电动车が先発。もともと享骑出行といっていたのが享骑电动车になり、今は第2世代(家本調べ)の電動車が投下されています。

享騎電動車。黄緑の特徴的なカラー。

この暑すぎる上海で自転車をこぐのは単なる苦行でしかないのですが、電動車はまだマシでありまして、木陰の道などは風が気持ちよく感じ、、、るわけはありません。ただの熱風です。(ちなみに今週の上海は連日40度近い気温が続いています。iPhoneの天気情報によれば体感温度が46度近い日もあります。)

まず享骑电动车は置き場所が比較的集中しています。というのも、そもそも停める場所が他のシェアバイクと違って自由ではなく、ある程度指定されたエリアに置かないと「施錠できない」ようになっています(正確には課金の終了ができない)。ちゃんと指定した場所に停めてねって書いてあるのでそのとおりにしましょう。

指定した区域内に停めてね。って。

享騎電動車が並んでいる様子。よくこの光景を見かけます。

停車して施錠しようとすると、ここには置けねーから「P」に置いてねと。施錠できないので置きに行くしかない。

よって概ね比較的集中しているわけですが、ま、それでもそのあたりに放置されているのも見つけられます。

乗る前のお作法

乗るときにQRをスキャンすることは他と変わりませんが、スキャンすると残りのバッテリー容量と大まかな走行可能距離がわかります。

5キロ以上乗ったことがないのでこの目安の妥当性はわかりませんが、私はだいたい50パーセント以上残っているものを選ぶようにしています。少なくなるとややスピードの出が悪い気がします。しかし、単に気のせいかもしれません。

バッテリー残量と走行可能距離が表示

見分け方

第1世代と第2世代の見分け方は簡単です。第1世代はバッテリー残量メーター兼ライトが真ん中にドン。第2世代はハンドルの右側に。正直なところ、二つの世代で乗り心地にほぼ違いはありません。第2世代の方が(新しいためか)幾分ペダルが軽いかなというぐらい。

期待していたのはね第1世代も第2世代もサドルの高さを変えられないこと。MobikeとOfoで私がOfo派なのはサドルの高さが変えられるってのもあるんですが、全体的にシェアバイクは変えられないのが多いんですよね..。レンチがあれば出来そうな気もするのですが…。

なお第1世代と第2世代という言い方は私が勝手につけた表現です。私は第2世代を選ぶようにしていますか、初めての方はまずはどちらでも良いと思います。

これが第一世代。

これが第二世代。

バッテリーの盗難防止

いわゆるバッテリー盗難問題も第二世代になってカバーがつきはじめています。しかしそれでもバッテリーカバーをこじあけようとしたなという痕跡のあるのも見つけました。いけません。

これが第一世代のバッテリー。強引にやれば確かに盗まれそう。

カバーがついた第二世代。日本の自動販売機にもこういうのある。

痕跡。ドライバーか何かでこじあけようとしたかな。

ナンバー

今では電動自行車扱いでナンバーもついています。初期に投下されたものの中には僅かについていないものもありますが、7-8割の享骑电动车にはもうついています。

ナンバー。もっとも、この位置では周りからは見えません。

ちなみにこのナンバーは、おじちゃんたちが乗っている電動車と同じです。

行政上は同じ扱いということ。

走りやすい上海

上海にきたらぜひ試してください。日本にはない電動車(このカタチのままでは日本ではいけません。あ、警察官の前ではこいでくださいねと売ってた人たちがいましたね…)。決済だけAlipayかWechat Paymentに紐づける必要がありますが、身分証明書がなくともパスポートで実名認証はクリアできます。

こんな感じでスーイスイと。下の写真では歩道がすいてたので歩道を走ってますが、右側車線の路側帯(自転車のマークが結構書いてある)を走るのが基本。なお、左側を走ると逆走です。ぶつかります。

スーイスイ

木陰になっているところも多いです。スーイスイ。

それでも油断してると前から三輪車がきます。お気をつけください。

自転車のベルではなくブザーがついてるので「気づいているよ」という意味でもプップーと。

「全ての人はセンサーに、アクチュエーターになった」- Mobikeと大連で出会った話

サマーダボス参加のため大連へ

大連で開催されていたサマーダボスに参加してきました。World Economic Forum(世界経済会議)の主催で、冬のダボス会議はスイスのダボス、夏は天津と大連で隔年で交互に開催されています。計3日間、普段接しないテーマにも積極的に関わってみました。

大連はクララオンラインが2006年に中国に初めてランディングした地であり、その時のなんとも言えぬ苦しかった記憶が色々と思い出されます。ただ、あの時代があったからこそ中国の仕事を続けられています。ありがとう大連。ちなみに当時の夏徳仁市長に会場でお会いしました。

大連にシェアバイク

ところでいきなり話は変わりますが、いま中国中に普及しているシェアバイク(乗り捨てOKの自転車)、実は大連には存在していませんでした。二級都市どころか三級都市にまで各社が面を取りにいっています。Mobikeは500万台以上を中国で投下しています。今までの中国での年間の生産量はどれぐらいだったんでしょう。。いずれにしても、隣の旅順にはあったものの、この規模の都市にしては珍しく大連は空白地帯でした。

その大連に、どうやらサマーダボスにあわせてか、いまから4日前、Mobikeとofoの上位2社が自転車を「投下」したのです。しかもごく僅かな台数。私は大連に着いた一昨日の時点ではこの話を知らず、空港からの道で、ofoの黄色い自転車を一台だけ見つけ、「あれ、なぜここにあるんだ」と思ったわけですが、どうせ誰かが遠くから持ってきたんだろうぐらいにしか感じなかったわけです。

ところが微博(Weibo)を見ていると大連人がMobikeやofoを見つけている投稿が。おおっと思い、初日の夜にパーティを終えてその足で宿のまわりを探します。Mobikeは自転車に内蔵されているGPSと通信機器で位置情報をアプリ上に示してくれるのですが、大連全体でも空いているのは数台。ofoに至ってはそもそも位置情報が大連の中で見つかりません(結局、今日に至るまで一台もofoは表示されませんでした)。

なかなか出会えぬ

初日にようやくの思いで見つけたMobikeは、タッチの差で別の人に乗られてしまい(Mobikeは予約を15分間だけ出来るのですが、探している間に予約が切れ、次の予約をいれる間に次の人にとられてしまいました)残念。もう一台を見つけに歩きましたが、GPSで示される位置にはありませんでした。

そして次の日。セッションの合間に中山広場方面にタクシーで移動し、その車中からofoを一台見つけました。「やったー」と興奮してタクシーを降り、まずは写真を撮って、と興奮したわけです。個人的にはofoの「黄色のデザイン」がすきなのです。さぁ、と解錠して漕ごうとしたら、スカッと。ほんと、スカッと。

なんだと思ったら、チェーンがない!!! ofo。。。悲しいofo。。。この時点でこの自転車は大連に投下されてから僅か2日の命だったわけです。悲しすぎました。

出会えたMobike。

そしてその夜。つまり昨日(6月30日)。もう諦めきれません。夜はパーティとイベントを4つ駆け足で回ったあと、アプリでMobikeの位置を探します。宿の近くにMobikeが2台いそうなのは分かりました。しかし、明らかに位置情報が「建物の中」。とはいえ位置情報がズレているのかもと思い行ってみましたが、どうも本当に「建物の中」に持っていかれてしまっていたようです。(周辺をそれぞれ二周しました…)

それでも諦められぬ私。なぜにここまで捜し求めるのかは私も良く分かりません。アプリで次に近い自転車を探すと、労働公園の中。公園の中。。。公園といっても中国の「公園」はデカイわけです。大連をご存知の方であれば規模がわかると思いますが、そこそこの広さです。タクシーに乗って労働公園を目指してもらい(夜もそこそこの時間なのでタクシーの運転手さんからは怪しさ満点。外国人が一人夜遅くに公園に行くってね…)、着く直前あたりで予約いれ、他の人に取られないようにブロックします。心の中では「誰だよ労働公園のど真ん中に置いたのは!」と叫んでいるわけですが、ここで会えなければ叶わぬ恋だと思い諦めようとも覚悟します。

そ、し、て。

出会えました! Mobike in Dalian!

Mobikeは駆動がチェーン式ではないので上にあるようなofoのようにチェーンがとられている心配もありません。予約しているとサドル下のLEDが青く光っており、まさにワタクシを待っていただいておりました。ありがとう、君に会いたかった。。

ルンルンで走ります。自分でも何が嬉しいのかもはやわかりません。一方で大連は坂道が多いので、そこそこ良い運動です。

ま、ここから先はどうでもいいのですが、満州時代の旧ヤマトホテルの前まで走り、記念に一枚。十分にこれで満足したので、邪魔にならなさそうなところまで移動し、気持ちよく乗り捨て参りました。

センサーであり、アクチュエーターに

さて、冒頭にこの見出しを書きました。私の言葉ではなく、サマーダボスの金融のセッションに参加したときに登壇者の一人が言った言葉です。シェアバイクに紐づけた話ではありませんでしたが、FinTechの流れで「全ての人はセンサーになった。アクチュエーターになった。」という表現をされました。センサー化という表現まではIoTでは当たり前に言われていることで理解していたつもりです。ただ、アクチュエーターでもあるということに衝撃を受けました。

シェアバイクはまさにセンサーです。自転車を使っているように見えますが、一方で人の流れが極めて広範囲に捕捉できています。何せ中国ではMobikeだけで一日2500万利用、ofoも1000万利用を超えています。一日あたりです。今まで携帯電話単位の位置情報は通信事業者(キャリア)は持っていますが、それをどう使うか/使えるかについては積極的なものは見当たりません。ところがシェアバイクユーザは、解錠してから施錠するまでの利用中、スマホの位置情報がずっと飛んでいます。誰がいつどこへ、というよりも、もっと俯瞰的に見て人はどの時間帯にどう移動しているのかがデータ化できているわけです。実際Mobikeは北京の行政機関などと共にこの研究を始めているとも聞きます。

一方、エネルギーが物理的運動になるという意味で、まさにアクチュエーターでもあるとの指摘はまさにシェアバイクのビジネスにも的確に当てはまります。人のセンサー化、アクチュエーター化は、まったく新しい世界が見えるとの可能性を強く感じました。余談ですが、3日間、ひたすら様々なセッションと聞きましたが、ITやコンテンツのセッションよりも総じてこの金融のセッションがもっとも刺激的でした。

日本にMobikeが来るとの報道

先日、Mobikeが福岡と札幌で準備を始めているという発表がありました。素晴らしいことです。中国で出始めた頃に「どうすれば日本でこれが出来るか」といろんな人に議論を持ちかけました。しかし放置自転車や、そもそも自転車が車道を走るマナーなどの日本での状況を考えると容易ではないので、やるなら地方だねという結論だったわけです。東京は坂も多いし(以前の記事にあるように上海には電動アシストもあります)。

日本で中国ほどの台数を投下するつもりは今のところなさそうですが、大手スーパーで1万円前後で売られているママチャリが、買ってしばらくしたら盗まれたり、放置自転車置き場に山積みになるより(我が家の半径1キロには大きな置き場が2つもあり、いつも一杯。)、私はずっとこういったサービスの方が合理的だという考え方です。1万円ぐらいだと盗まれても仕方ないと思ってしまう感覚もありそうです。我が家には電動アシストが2台ありますが、家-どこか、という移動でなく、出先での移動であれば大いに使うでしょう。初乗りを値下げしたかに見えて決して安くなっていないタクシーよりも。

本当はものすごくこのビジネスを中国から日本に持ち込んでみたかったというのが本音です。今でも何か手伝いたい。やや感傷的になっている節もありますが、登場して1年と少しの間、とにかく外国人が乗れるサービスは乗りまくってきました。中国の社会がここまで一年で変わる姿を見て、日本では感じられないパワーを味わっています。さぁ、私もまた今回の大連でエネルギーをもらいました。アクチュエーターというヒントをもらって、また明日からカラダと頭をきちんと動かしてみます。

そうそう、ちょっと気になっているところとしては、改正測絵法(測量法)が7月1日に施行されるわけですが、年々厳しくなる地図まわり。個人のスマホは除外としても、Mobikeに搭載されているGPSはどのような扱いなのでしょう。

MobikeとOfo以外に勝ち目はあるのか – 中国のシェアバイク

勝ち目のない競争に突っ込んできていないか

中国のシェアバイク(自転車のシェアリング)は完全に混沌としてきました。Mobikeは2000万利用/日を突破、その少し前にはofoが1000万利用/日を突破、という、頭がクラクラするような数をさっさとクリアしてきています。

最初に少しだけ冷静に考えてください。人口が多いから利用数が多い、とはあながち言えません。10:1ぐらいの人口比として日本での様子が想像できるかといえば、日本で1日にシェアバイクが100万利用される姿は到底想像できません。この1年で中国の移動習慣が明らかに変化してきたのです。急速に。劇的に。写真ではどうやっても伝わらないぐらい。

一方でそんな資本力勝負の市場に未だに新しいプレイヤーが毎月参戦してくるという、「さぁ君はどのような勝ち目をもって参入してきたんだ」と聞いてみたいぐらいのわけのわからない状況です。そろそろ自転車のカラーバリュエーションが会社間で被り始めてる気もします。黄緑とか!黄緑とか!!

MobikeとOfoに絞られるのではないか

さて、ここにきての私の疑問は、MobikeとOfo以外に誰に勝ち目があるのかということです。この1ヶ月弱の間でも北京の街の中には「Unibike」「U-bicycle」など3社の自転車が出てきました。

Unibike

U-bicycle

酷骑単車(Coolqi)

概ね全国で3番手に位置しているとみられるbluegogoは、少し前から「bluegogo pro」という、何がproだかは正直何もわからない自転車もばら撒き始めています。Ofoの最新型とほぼ同じ印象だけど、デザインが好きなので許す!

bluegogo pro

先月、決済と利用を一本にする仕組みが2社から立て続けに発表され、「アリババ一派とOfo」、「Tencent一派とMobike」という組み方になった時点でほぼ固まったと思います。もちろんここまできたとしてもタクシー予約アプリのように「最後は一つ」という固め方もあるので油断はできません。(ちなみにbluegogoやU-bicycleなどもアリババ側に)

3位以下はどうなるのか

北京は北京、上海は上海なので、もはやここまで来るとプレイヤーの話は一まとめにはし難いものの、中国全体でみるとMobike、Ofoは勝ち抜けられる位置まできました。そこにさぁ次点で誰かが残れるのかというと3番手ぐらいまではありうるでしょうが、上にあげたUnibike、U-bicycleなどのような新興プレイヤーの勝ち目はどう考えても見えないのです。押金、つまり保証金を無料にするといったことではユーザはなびかないし、価格設定も既にギリギリのところ。もはや競争するポイントが無いわけです。さらに2番手と3番手の差も大きく開いています。

一方、「ユーザを囲うだけ囲って、マネタイズする手前で他社へ売却」というシナリオが当てはまるかどうかも考えてみる必要があります。ここで考えるべきは、ユーザの利用実態です。様子をみていると MobikeかOfoだけ、もしくはMobikeとOfoだけという人は結構いますが、例えばbluegogoだけという人はほぼ見かけません。あくまで3番手以下は(目の前にそれしか自転車がないときの)予備的位置づけ、またはあればそっちに乗るという好みでしかなく、MobikeかOfoのアカウントも持っていた上でbluegogoも乗ってる、とみられます。

とすると、こうした3番手以下の企業を上位が買い取る必要性は積極的には考えにくく、むしろ「他社に取られないために買う」意義があるかないか、というぐらいではないでしょうか。しかも一度ばら撒かれた自転車を回収する意思があるとも考えられません。ブランドを統一するコストを考えれば、買った会社の自転車はそのまま放置したほうがきっと安いでしょう。

今後の予想

ということで私の勝手な予想では、あと数ヶ月で倒れ始める会社が出始め、今年の年末には潰れた会社の自転車は野ざらしになり、勝手に使われ、一方でユーザのエンゲージメントに成功しマネタイズしきれるのは2社、とよみます。個人的にはOfoの乗り心地、そしてサドルの高さを変えられるのが大変好きなのですが、アプリの出来具合は明らかにMobikeが上。頑張れOfoであります。

一帯一路の大きな会議が間もなく開かれる北京。各国首脳などが泊まるホテルはセキュリティの準備がされつつあります。まさか街の中から自転車をきれいに撤去できるわけはなく(それでも会場周辺はきれいにするのでしょう)、どこかの首脳が見て「あれ何。これうちの国でもできる? 」みたいなノリもあるんではないかと前向きに期待してみたり。

追記: 中国のレンタル自転車のタイヤ

昨日の朝まで上海にいて、東京にいったん戻ったあと、今日は朝から北京にいます。

昨日書いた「中国のレンタル自転車(自転車シェアリング)事情」の記事のあとに、ふと、mobikeでもofoでも空気を入れずに使うタイヤの自転車があった気がすると思って北京の街で自転車とニラメッコしていたら、やはり発見しました。逆に、ofoの自転車で空気入れのバルブがあるものも同じく発見しました。

これはmobikeの「穴あきタイヤ」バージョン。泥よけがちょっと曲がってるのはご愛嬌。

mobikeの「穴あきタイヤ」バージョン

これはofoの「ノーパンクタイヤ」バージョン。触ってみると普通の自転車のタイヤと比べて少し硬め。空気を入れるバルブはもちろんありません。mobikeもofoも自転車の種類はいくつかのバージョンがあるので、よくよく見てると楽しいです。

ほんと増えましたね。私が最初に北京のオフィスの前あたりで見つけて写真を撮った記録を探ると昨年の夏なので、半年ちょっとの速度でここまで一気に「社会インフラ」になった気がします。

タイヤになに関心もってんだっていう話ですが…。

中国のレンタル自転車(自転車シェアリング)事情

中国の主要都市で次々と各社が参入しているレンタル自転車。30分1元の料金は電子決済、スマホで空き自転車がどこにあるかわかる、というステキさ。私が普段いることが多い北京では以前から北京市がやっているレンタル自転車(日本の自治体がやっているような感じ。置き場所にきちんと戻すこと前提のサービス。)はありましたが、出てきてしばらくすると廃れては新しい自転車が配備され、を2-3サイクルぐらい繰り返していました。今のモデルがいいのは、エリア内だったらどこに置きおとしてもいいということ。放置自転車で頭を悩ます日本では果たして同じことが出来るかよくわかりませんが、日本でもやりたいという声もチラチラと聞こえてきます。

パンクや空気入れのメンテナンスをしなくてもよい工夫

さて、レンタル自転車が出だしたころには下の写真のように自転車のタイヤがパンクしているものがよく見つけました。ペコペコになっているタイヤのまま走っているのも見たり。

たまにまとめて自転車をトラックの荷台に積んで回収している場面を見ることがあって、そこで空気を入れたりメンテしているんだろうなーと思っていたんですが、ふと昨日見た別の会社の自転車では、いわゆる「穴あきタイヤ」を採用して空気入れやパンクのメンテナンスをしなくてもすむようにしているタイヤを発見。ノーパンクタイヤとは違うので乗り心地は決してよくないでしょうが、どうせ30分や1時間の短い移動なのできっとこれでよし。この改善、いい!(残念ながら時間がなくてこの自転車は写真を撮っただけ。試すことはできませんでした。)

こういう改善サイクルの早さはすごい。日本だとこれを例にすれば「パンクどうする。空気いれどうする。誰がやる。」と考えているうちにサービスが出てくるのに時間がかかってしまうけれど、とりあえず初めてからイロイロと出てきた問題に対処する。このサイクルのほうが、必要な改善を高速回転させれば確実に短時間でいいサービスが出来上がってきます。安全安心とのバランスはあるでしょうけれども、期待値コントロール次第。

電動自転車も出てきている

上海の享骑出行という会社は、電動自転車で同様のサービスを始めています。アプリの上で自転車のバッテリーの残量も見れます。ステキ。

ちなみにofoなどは保証金が99元ですが、この享骑出行は299元。もとの自転車が高いからでしょうね。

なにせ都市部の渋滞はよくなる傾向にはないし、街は比較的平らなので自転車の環境としても悪くない。そのうち放置された自転車が出てきたりメンテナンスをきちんとしない会社が出てきたりと問題が出てくるんでしょうが、そんなことは(良い意味で)織り込み済みで、このサービス改善を高速回転でやりながら本当によいサービスになればいいのだと思います。