JALの国際線でWiFi機材にあたりたい – 767と787の場合。

一往復だけ767が投入された結果

日本航空(JAL)の羽田-北京便のうちJL025/020が787-8から767に置き換わってはや1ヶ月半。正確には7月15日あたりからちょこちょこと767が入り始め、8月1日からは767だけになりました。朝に羽田を出て夕方に北京を出てくるJL021/JL022は引き続き787が飛んでいます。いわゆる夏ダイヤ・冬ダイヤというタイミングだけでなく、機材繰りや需要によって機材はちょこちょこと変わっています。

JALの国際線用の767すべてではなく投入されている機材によるのですが、北京便にアサインされているシップ(A41かA43のconfigでくると非搭載)ではWiFiがありません。ここしばらくは787でもWiFiサービス対象機材がアサインされることが多く(E11のconfigがアサイン)、羽田-北京の往復の上空で集中して仕事ができる環境があり助かっていました。が、JL025/020が767になってふと、「上空で仕事できない」と。

上空でどのように過ごすか

人間、新しいものが得られるときにはよいのですが、あったものがなくなる方への適応能力は低いものです。日本-中国移動でCAやCZ、もしくは海南航空などに乗るときにはタブレットに本と雑誌を突っ込んで読むことにしていますが、JAL便/ANA便となると期待値が自然に高くなってしまい、このように「WiFiがない機材」になった瞬間にフリーズ。

人は上空で、仕事をするという以外には、寝る・読書をする・ビデオ/映画を見る・ゲームをする・誰かと話す(誰かがいれば)・おいしいご飯を食べる(ビジネスクラス以上ならば)などの選択肢があると思います。このうち、寝ること、ビデオ/映画を見ることは、昼間移動の場合、頭が仕事脳からリセットされてしまうので私はどうしてもイヤで避けています。ゲームもいまどき通信しないと何もできません。

さらに、ワタクシ、機内で誰かと話すのはとても苦手なので(静かにしておいてほしい)、出張が重なりそうな人が社内にいる場合でも「同じフライトに乗ってもいいけど(本当はイヤ)シートを離しておいてねー」ということにしています。

だととすると残るは自然に「読書をする」ということになりますが、タブレットにちょうどよい本が入っていなかったり、ダウンロードが不完全だったりすると悲しいことに。最近は紙の単行本を買うこともないですし…。JALの機内誌では浅田次郎の連載、ANAの機内誌ではお弁当のコラム。これしか「読みたい」ものがないのもまた本音。

そう、乗りなれた路線になればなるほど慣れは禁物。時間を効率的に使いたいのであれば搭乗前に事前確認と準備をしましょう。

中国の上空でもFacebook/Twitterにつながる

なお、日本-中国便でWiFiがことさら有難いのは、上空のインターネットは国際ローミングですので、たとえ中国の領空であっても、いわゆるGreat Firewallの影響を受けないこと。日本からならば着陸ぎりぎりまでFacebook Messengerやtwitterが使えます。外の方とのやり取りに意外とFacebookが多いのです。

ところで、大連の上空あたりで衛星の電波が途絶えるのは、あのあたりで衛星のカバレッジエリアの空白があるのか、何かしらハンドオーバーが途切れるタイミングがあるのでしょうか。どなたかご存知であれば教えてください。一度衛星のカバレッジを調べていたのですがよくわかりませんでした。このあと数年でさらに上空の衛星は増えるようですので楽しみにしています。

冬ダイヤで羽田-北京便はまたすべて787になるよ

ここまで書いておいてなんですが、JL20/JL25は冬ダイヤ(10月29日から)で787-8に戻ることに、またNRT-PEKのJL860/869は737-800から767になる予定です。

もちろん787-8のすべてがWiFiサービス対象機材ではなく、シップによります(確かあとE01で6機ぐらいが未対応。E11のコンフィグでシートマップが出ていれば対応です。E01だと一部が未対応なのでレジで調べましょう。)。

それでは最後にまとめ

ここまでの話を箇条書きで書くと、このような感じです。

  • JALの787-8の場合、シートマップを見てE11のConfig の場合には全機がWiFi対応。なおJALは787-8は国際線にしか投入されていない。
  • E11なのかE01なのかの判断をしたい場合には、オンラインチェックインか予約のシートマップの画面を見て、JALの機内座席配置のページと見比べればよい。2017年9月現在、プレミアムエコノミー用のシートがあるかないかで簡単に判別でき、あればE11。
  • E01の中で未対応機材はおそらく6機。JA822J、JA825J、JA826J、JA829J、JA830J、JA834J。飛ぶ前にどのシップがアサインされるかは色々な調べ方があるが、例えば Flightradar24のデータ検索ページで「Search for flight」に便名を入れると、当日の予定機材が()の中に書いてある。試しにここにJL22と入れてみると、ここしばらくはJA841Jが張り付いていることがわかる。(2017.9.15執筆時点)
  • JALの767の場合、A41とA43のconfigの計7機がWiFi非搭載。これも比較的見分け方は簡単で、767の機内座席配置を見ればわかる。なお、通常は国内線を飛んでいるA25とA27が国際線で飛ぶ場合、国内線用のWiFiサービスにしか対応していないため、国際線区間ではWiFiサービスは提供されない。同じく座席配置をみればわかる。
  • ざっくりとならば SeatGuruで調べるのでもいい。(ただしシップチェンジにまでは対応していないことがある)

講演スライドの公開

大連ITクラブでの講演スライドと、クラウドコンピューティングEXPOのニフティさんのブースでのブース内セミナーて使用したスライドを公開しました。大連ITクラブでの弊社の講演では、主に中国と日本のインターネットの接続速度がなぜ速くならないのか、という背景を少し細かくご説明しています。大連ITクラブでは本来は私がお話しする予定でしたが、急遽大連入りすることができなくなり、私の代わりに弊社の人間がお伺いしてお話しさせていただくことになりました。せっかくお招きいただいたにもかかわらず大変申し訳なく、次回また機会を頂ければ必ず私が伺いたいと思っています。

北京

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いろいろなプロジェクトの取り組みが重なり、北京に少し長めに出張しています。今回は来週半ばにそのままシンガポールに飛ぶ予定なので、気温がマイナスの北京と最高気温が30度を超すシンガポールとの両方のセットを持ってきています。十八大が終わったせいか、少し街の中の活気が違うようにも感じられます。

先日、中国に関するお話しをご相談いただいたあるお客様のところで、「クララオンラインはサーバホスティングの会社だと思っていたんですけども」というお話しが出ました。

確かにサーバホスティングの事業も引き続き各国で展開しています。ただ、特に日本の企業がアジアで事業を展開する際、ご指定いただいた構成でインフラをご用意させていただいたとしても、お客様の事業が成功しなければ、インフラを使っていただいている私たちにとっては大変有難いものの、お客様にとっての事業の目的は達成されておらず、結果的にお客様にとってはハッピーではありません。

今までクララオンラインは日本のインターネット企業の中では長くアジアの事業に自ら取り組んできました。お客様の事業の目的を達成するためには、実は、安定かつ拡張性や信頼性の高いインフラをご提供するだけでなく、そもそもお客様に、「アジアのインターネット」を理解していただきながら事業の組み立てをしていただいた方が、お客様の成功への近道が見えるはずだと考えています。

日本のスマートフォン領域のゲームやアプリの企業がアジアに進出する際、その国や地域の事情で考慮すべきことは山ほどあります。中でも私が最近顕著に変化を感じているのは、通信に依存する比率の高い日本でのアプリのパッケージングから、通信に依存することを少なくする工夫をされたパッケージングということについて理解が進んでいる点です。とても簡単にまとめてしまえば、日本はアプリのサイズを極力小さくし、アプリ内の画像やアニメーションは通信して取ってくるということが多い一方、アジアで展開していく際には同じ3G/4Gの環境があるとは言えず、極力最初にダウンロードさせるパッケージを大きくして通信に依存する量を減らすことが望ましいのです。インフラ屋の視点としてはトラフィックが少なくなることでビジネスが小さくなるように一瞬見えますが、中期的に見れば、そうした工夫を取り入れていかなければ、たとえば中国の通信環境ではユーザにとって使いにくいのです。

実際、例えば中国のケースでは、それなりのファイルサイズがあるアプリを平日の日中に更新してしまうと、アプリを強制的に更新させるようなタイプの場合、「そもそもスマホには2Gのカードしか入っておらずWiFiの環境でしか通信していない」、「固定制のデータ通信料金体系が無いので重たいファイルは自宅に帰ってからダウンロードする」といったような課題にあたり、夜になるまでアクセスが少なくなるという傾向も複数あります。

いずれにしても、インターネットの環境は国や地域によって大きく異なります。それぞれ理解しなければ市場での成功には繋がりません。クララオンラインは11月1日付けで、従来から取り組んできたアジアのインターネットのコンサルティング事業を、アジアビジネスクリエーション事業部という事業部門で独立させ、さらに「アジア」と「インターネット」と「モバイル」の3つのキーワードに集中したコンサルティングサービスを充実させていくことにしました。アジアのインターネットを最も知っている存在として、日本の企業にはもちろん、中国などアジアの国の企業にもお役にたちたいと思っていますし、さらには欧米など、アジアの市場に入ろうとする企業へも価値をご提供できるようになりたいと考えています。