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海外出張月間終わり。

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12月以来続いていた怒涛の海外出張月間はこれでひと段落しました。シンガポール、台湾、シンガポール、ソウル、大連、北京とまわって体が落ち着きませんでしたが、何とかこれで日本に体を落ち着けられそうです。

 この1ヶ月間の感想をまずまとめると、中国大陸の今後の可能性に対してどのように対応していくべきか早くまとめる必要があると感じています。中国はあまりにも国土が広く人口が大きいせいで常に一面しか伝えられず、中にある様々なリソースについて全般的に見ることはなされなかったし、難しいと感じてきました。特にインターネットについては政治と密接に関わっている部分もあって見えにくい部分が多いわけです。例えばサーバ管理者にはWindows Server を触っている人の割合が高い、とか、ネットワーク管理者で英語が出来る人は少ない、などなど、13億人もいるのに断片的な情報で中国のマーケットが語られることが多いわけです。しかし、主要なクラスの方とお会いできて実状を見せていただけることで、いかに日本で伝えられている中国の通信事情の情報が偏っているかということが分かりましたし、実際に目で見せられて納得させられました。

 そもそも中国における私の興味分野は通信事業者(キャリア)の動向で、いわゆる政策的な側面から実際のサービス、あるいは最近ハルピンや上海で実験しているIPTVなど新しい取り組みについても感心があります。仕事はサーバホスティングですからちょっとレイヤーが違いますが、どちらも相関関係があるので通信事業者の動向はデータセンタの動向と共に参考になります。データセンタの領域もまだ日本やアメリカのように専門の会社が次々と立ち上がってきている状況にはありません。今回までにたくさんの中国のデータセンタを見学してきましたが、自由度が高いところもあればそうでないところもたくさんあり、逆に市場の可能性を感じます。しかし、市場経済といえる部分とそうとは言えない部分(人間と人間との関係によって成り立っている取引条件)が両方存在し、中に入らないとわからないことだらけです。さらに外にいるのと中にいるのとでは相手の反応も違います。弊社が大連に事務所を出す前は「中国を見にきている」としか捉えられませんでしたが、今は中国で何かやろうとしている、と積極的に見ていただけます。

 私たちは、企業自体が国際化する中で、日本だけではなくアジアに展開する企業のお客様のサーバインフラを高い品質でまとめてご提供したいと思っています。そういう意味でも、各国で優秀な人材を採用して先端的なサービスを開発し、そのノウハウをアジア全体で共有するというモデルを早く確立したいと考えていて、私たちはまだまだ今年も頑張りたいと思っています。

 こう書いている間にもベトナムがWTOに加盟しました。主要な課題に通信は上がっていませんでしたが、いずれ開放していくのでしょう。通信がもう少し高い順序で開放されていけば面白い市場です。

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