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Linux専用サーバサービスを一新します

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サービスラインナップの大幅な改善のために昨年末から進めてきた作業ですが、Windows VPSを投入(昨年末)、Linux VPSのサービス変更(2月)に続いてLinux専用サーバサービスのメニューを大幅に変更します。まず従来4プランだったサービスを5プランに拡充。最上位のサービスでは相当なスペックアップを実現し、従来よりもどのサービスもスペック・サービス内容で比較してコストパフォーマンスが上がる構成としました。

今回もすべてDell製サーバとRed Hat Enterprise Linux による安心できる構成です。また日本の大手のホスティング会社では珍しい構成ですが、上位2サービスではDRAC(Dell Remote Access Controller)を追加費用なしの標準搭載としました。IP-KVMを提供するという方法も考えたのですがコストとアクセス管理の面でホスティングにはやや向かず、しかし上位サービスになるとサービス用のネットワーク以外でコンソールに入れるツールは欲しいというお客様のご要望も多く、色々と考えた末にDRACのバージョンが5になったこともあって搭載することになりました。

また、Serial ATAのディスクが載るサービスはやめるかどうしようかとかなりの議論にもなりました。他社さんはほとんどがATAのサービスをベースにしていらっしゃる状況ですが(中にはSCSI/SASだけだ!というところも)、我々もATAをサービスとしてご提供するべきかどうか散々悩みました。ただ、月額2万円を割るサーバが欲しい(たとえばロードバランサー構成のときのWebサーバ用や、ログ管理用サーバなど、クリティカルな度合いも低いもの)というご要望もあり、今回のラインナップの構成では残すことにしました。

さらに、昨今のアプリケーションの事情などを鑑みて、従来は2GBが標準搭載量では最大だったメモリ量も上位2サービスは標準で4GB/8GBとしました。このあたりは実は正直に言うと我々のコストにもっとも跳ね返ってくるのですが、結果的にお客様に使って頂いた上での満足度を考えるとコストの吸収は他でしようという判断に至りました。

電源の冗長化(RPS:Redundant Power Supply)は以前より最上位サービスではご提供してきましたが、上位2サービスにまで拡充しました。無停電電源装置やバッテリーはもちろんデータセンタで装備されていますが、電源ユニットを冗長化して2台搭載することでサーバの電源ユニットの故障時にもサーバの無停止での稼動を実現することができます。実はこれも我々のコスト面からすると非常に厳しいものがあって(同じ消費電力のサーバを搭載するならばラックの収容数が単純に半分に減るわけです)、これを搭載したものを月額8万円ぐらいでご提供できるものかというと本来はもっと高くなってしまうのですが、頑張ってみることにしました。

まだ発表前ですが、Firewallのサービスラインナップも大きく変える予定で、上位の機種を揃えたり、冗長化構成をパッケージのかたちにして価格もわかりやすくする方向です。

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