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Highschool Startup Summit

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Incubate Fund の木下さんから誘われて、一橋大学の起業部の人たち、そしてサムライインキュベートの榊原さんが主催する Highschool Startup Summitに行ってきた。場所はミクシィ本社の大きな会議室。起業に関心ある中高生に向けたイベントで、東京だけかと思ったら札幌から来ている女子高生もいたりして、まずそこから驚き。ミクシィの荻野さんに話しを聞いたら、こういうイベントには会議室貸しますよ、と。それもすごい。

僕の役割はパネルディスカッションでお話しすること。最近有名な小学生起業家の米山維斗さん、高校生を支援する活動をしているSFC在籍中の伊谷さん(横に座って初めてSFC出身だと知った!)と、僕とサムライインキュベートの榊原さん。あと一橋起業部の野村さん。僕と米山さんと伊谷くんの3人で座ったので、どう見ても僕完全におじさん的ポジション。米山さんは化学のカードゲームを作って会社を作っちゃったというツワモノ小学生。小学3年生のときに原子とか分子とかぶつかってどうなる、、、とか、、、そこに興味もってそこからゲーム作り出して…って。あかん、僕には原子と分子と言われたところで終わり。彼自身はとても頭の回転が早くて、あとは社会への道筋がnavigateされれば将来期待。ただ、途中までは僕は彼の存在を興味本位で関心見ていたのだけれど、ふとしたときに「いかん」と思った。僕も昔は完全に15歳のときには興味本位で人から見られていた。ま、仕方ない。僕には当時はそれぐらいの中身しかなかった。でも世界で見ればいまや小学生ぐらいで飛び出ている人ってたくさんいるわけで、彼を奇異な目でみちゃいけない。がんばれがんばれ。

今日のメインイベントは中高生のビジネスプランのプレゼンだった。プレゼンがメチャクチャうまい高3の女の子がいたり(やばかった。声通るしわかりやすいし、ポイント明確。彼女に僕は教えてもらいたいぐらい)、結構まじめに事業計画とは何かを考えてつくってきた中学生の男の子もいた。ちなみにその中学生のチームには榊原さんが出資すると後から聞いた。榊原さんも、またすごい。サムライインキュベートが出資している会社だったらクララオンラインがstartupのインフラを提供するとかやりたいな。とかこんなところでつぶやいちゃいけないか。でもそんな安易な相乗りじゃだめだだめだ。単純すぎて全然valueない。うちじゃなくても誰でも出来る。もう少し考えていいアイデアが出たら榊原さんにメールしよう。

途中、参加されていた方とお話ししてふと気づいた。僕が会社作ったときには中学生や高校生でビジネスの話に関心を持つなんていうことはそもそも周りで聞かなかったし、情報もなかった。でも、ここまで日本が混迷を深めているとき、今まで思いつかなかったところから新しい存在が出てくるのかもしれないね。プレゼンの前の講演でニワンゴの杉本さんが、どういうベンチャーとだったら組みたいかという質問に対して「非常識なことを言える、考える人」と指摘していた。時代は変わったわけだから、もっともだと思う。

今日僕は、15歳で起業した後の色々な苦悩や失敗を主に話した。でも、それを全て踏まえても今はとても楽しいとも話した。僕は大変多くの方にお世話になって、だからこそ15年やってくることが出来ている。まだ僕は成功していないけれど、次に続く人たちが走る道は踏みかためながら、でも僕も走らなきゃいけない。

そして、締めくくるためこう言った。人口はここから15年で900万人ぐらい減る。あがいても無理。そして、政治が移民政策を議論しなくても、日本にはたくさんの外国の人が来るようになっている。だからこそ中学生、高校生にはもっと外を見てほしい。親の時代が「読み書きそろばん」だったならば僕たちの時代は「読み書きそろばん、インターネット、English and Mandarin」。可能ならば、親に頼んででも海外旅行や留学させてもらい、大学生になったらバイトしてバックパックで世界まわってみて、と。何かインターネットでサービスを始めるならば、日本語ででなく、はじめから英語のサービスを作るぐらいでいい、と。最後にこれを伝えた。「世界に出る」んじゃない。僕たちは「世界にいる」んだと。海外に出るとか、海外から来る、とかそういう表現は、僕たち21世紀の前半の50年の社会の考え方じゃない。僕たちは「世界にいる」。日本の中高生、がんばれ!

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