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中国電信の4Gを使ってみた(2.スピードテストの巻)

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中国電信の4Gのスピードテストをしてみました。土曜日の朝、しかも中国は端午節で連休に入った日ということもあり、混雑度合いによる影響は加味されていません。ただ、むしろネットワークが空いていることにより、設備やネットワークとしてどれぐらいの速度が出るかという確認の趣旨であれば有意な内容であると思います。以下、調査場所は北京の工体北路です。4Gの電波が立っていることを確認しています。

調査方法については迷いましたが、他の国との比較ができるようにwww.speedtest.netを用いました。このサイトの場合、まず最初に自分の端末からのpingを打って、レイテンシが小さいサーバとのスピードテストをするようになっています(その中で指定もできます)。そのため、特定の場所との通信速度を測ることには適していませんが、「この環境でどのぐらいの速度が出るのか」を確認することは出来ます。

以下、3回試した結果です。一番上が北京師範大学のサーバに、二番目と三番目は北京電信(中国電信の北京の会社)のサーバに繋ぎにいっているようです。北京市内で完結しているのと、この端末が中国電信の端末ですから、北京電信であればキャリア間の接続性による影響はありません。ちなみに、それぞれへのレイテンシは19ミリ秒でした(モバイル環境ということを加味するとかなり近い)。

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京師範大学のサーバとの通信

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京師範大学のサーバとの通信

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京電信のサーバとの通信

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京電信のサーバとの通信

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京電信のサーバとの通信(別サーバ)

中国電信の4Gのスピードテスト: 北京電信のサーバとの通信(別サーバ)

結論、率直に言ってこの数値結果は速くて驚いています。これは、実は日常的に使っている感覚とのずれがあるからで、「40Mbpsも出ているほど速いかな」という感覚です。日本との通信はもともともユーザの端末がどれぐらい速くなってもなかなか改善するものではありませんし(それでも日本のメールサーバからの受信速度は体感的に2倍ぐらい)、中国国内のサーバとの通信でも、経路や帯域の問題で速度が出ないことはよくあり、これぐらいの速度が出ているという実感はあまりありません。つまり、端末側が速くなってもその他の問題が色々と残っています。

誤解がないようにいうと、確かに体感では3Gよりは確実に速くなっています。そして、例えば同じ都市内のサーバや、同じISPもしくは接続しているISPの通信であればこれぐらいの速度が出ています。今度、時間があるときに自社の北京の設備(中国電信ともBGPで接続されている環境。AS23844配下)にファイルを置いて、純粋にファイル転送にかかる時間をを測ってみることにします。

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