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デルタ航空のWi-Fiサービス

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無料サービスでメッセージ送受信ができる

長距離国際線にWi-Fiサービスが一般的になる前にはこの「ながーい」時間を映画か寝るか読書かという選択肢しかなかったわけですが、太平洋・欧州路線ではWi-Fiは当たり前になり、われらが中国便(!)でさえも日系では少しずつ導入機材がアサインされるようになり、なんとも幸せな時代になりました。

ところでデルタ航空の機内Wi-Fiサービスはメッセージは無料で、iMessage、Facebook Messenger、WhatsAppは無料でやり取りできるよといっています。すばらしい。別にみんながPC開いて仕事をしたいわけではなく、とりあえずやり取りが出来ればいいという人は多いわけで。

(*)厳密にはデルタ航空がではなく、ISPであるGogoの仕様として提供されていて、これをデルタ航空が採用しているということになります。そのためデルタ航空以外にも同様のサービスを提供しているところはあります。たとえばアラスカ航空も同様です。

デルタ航空のWebサイトでのWi-Fiサービスの案内

デルタ航空のWebサイトでのWi-Fiサービスの案内 (出典: delta.com)

昔は飛んでる機内からの連絡手段は国際電話でした。どうしても至急を要する連絡は地上からはカンパニーが使われていることもありましたが、一般には、とてもとても料金の高い国際電話を使うしかなかったわけです。何百回乗ってきても私は使ったことはありませんが...。

ところでどこまで無料で使えるのか

ところで、「3つのサービスだけ無料」といわれると性格の悪さが(良さが!)出てきてしまい「ふむふむ、どうせドメイン単位で絞っているだけだろうけれど、実際には何が使えるんだろう」と思うわけです。

ここでは、ポート単位で開け閉めしている可能性は低いだろうと。(サービス側の仕様が変わるたびに調整するのは大変)

どういうことかというと、たとえばWhatsAppを例にとれば、特定のネットワークからWhatsApp向けの通信を遮断するには**.whatsapp.netとの通信を全部落としておけばよい訳です(すごくざっくり)。 逆に開ける場合にはすべて落としておいてこれだけ開けておけばよいということになります。

しかし、遮断する方は簡単なのですが、全部締めた後に一部だけ開けるという方は、厳密にはネームサーバや関連するサービスのドメイン名などもあるために一つのドメイン名だけが生きているわけではないので、ほかのドメイン名もある程度あけておかなければうまく運用できません。中国で大変勉強したことのひとつです。(違)

出来たこと

AndroidとiPhoneの両方で試してみました。

まず、当然ですがiMessage、Facebook Messenger、WhatsAppは普通に使うことができました。

次に、WeChat(微信)を試したところ、使える。おお。

LINEも使える。おっ。

Slackは、通知だけが来るのですがどうもメッセージが読み込めません。このデルタのサービスはISPがGogoなのですが、Gogo経由でなぜかSlackがいつも遅く使い物にならないぐらいです。しばらく放置しておくと頑張ってメッセージ本文も届きました。通信は出来るものの実用的ではありません。KUバンドということよりもGogoのネットワークからSlackが遠い気がします。

そしてメール。iPhoneアプリから設定した自社のメールサーバへの接続を試します。ヘッダーだけ読み込めていたのでこれはと思いしばらく放置しておくと、メールの本文も読めました。ただ、速度がかなり遅いので添付ファイルを開くといった使い方には向きません。(できないわけではなく単に遅い)

結論

どうも厳密に3つのサービスに限定しているわけではなさそうです。

冷静に考えると中国人ユーザにとってWeChatが無ければほぼ全滅ですし、Gogo側がやりたいことは無料の範囲ではテキストメッセージに限定しておきたいということでしょう。メッセージ無料、素敵です。

※搭乗日時点の内容ですので将来サービス提供内容が変わることは保証できません!

(追記)
GmailアプリからのGmail接続も出来ました。

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