ABTCの更新が終わりません – APECビジネストラベルカード

今年9月がABTCの更新期限だったのですが、一向に事前審査が終わらずABTCが手元にない時間が続いています。

有効期間は5年

ABTCは原則5年の有効期間ですが、先にパスポートの更新期限がきてしまうとあわせて失効します(ABTCのカードにはパスポート番号が記載されている)。私はパスポートの更新期限よりも前にABTCの有効期限が来たため更新をかけていました。

進捗状況

裏側のオペレーションについては公開されていませんが、日本国籍の場合、日本の外務省に対して申請を行うとそこからABTCの運用を行っている他の18の国と地域に対して(日本をいれると運用中は19の国と地域)一つずつ事前審査が出され、それぞれが承認のフラグを立てる仕組みになっている模様です。そのステータスはWebサイトから確認することができ、私の場合には前回はブルネイだけがなぜか下りてこず「悪いことしたつもりはないんだけどな」と思いながらもブルネイの事前審査を諦め、それ以外の国・地域を対象としたかたちで発行をうけました。

今回、9月後半の時点で承認が終わっていたのは日本、タイ、ペルー、チリ、ブルネイの5つ。ブルネイ、今回は早く承認されていました。

そして今日現在の承認状況は日本、タイ、ペルー、チリ、ブルネイ、ロシア、シンガポール、ニュージーランド、韓国、インドネシア、香港、中国、パプアニューギニア。

すなわち現時点で残る事前審査はオーストラリア、台湾、マレーシア、メキシコの4つ。台湾がないと私の場合にはやや不便なので(台湾の場合には12ヶ月以内の3回の渡航で常客証が申請できるのでその方法もありますが)、せめてあと台湾が出てくれれば即発行、という気分で待っております。

審査状況の確認方法

日本から申請している事前審査の状況の確認は http://www.businessmobility.org/key/JapanCardStatus.aspから行うことができます。

ここでは申請した際の受理番号を入力することになっていますがどうやらパスポート番号の入力はチェックしていない模様で、「自分より何番前の人までこの国・地域の承認はおりてるのかなー」というのは一つずつたたいていくと分かります。当然ながら個人名が出てくるわけではないので気にはなりません。ちなみに台湾については私より400番程度前の人から後は承認がおりていません。つまり待ち行列がそれだけあるということ。

各政府としてはかなりの数の申請がくるのを一件ずつ審査しなければならず大変なご苦労があるものと思います。が、早くお戻し願えると大変光栄です:)

入出国審査の時間が短縮できるABTC(APECビジネストラベルカード)

ABTC(APECビジネストラベルカード)

ABTC(APECビジネストラベルカード)

これで入出国審査が楽になる

頻繁にアジアを移動しているとチリツモになるのが入国審査・出国審査のレーン、あるいはインドネシアのように入国時にビザの支払いレーンに並ぶ場面。空いている日もあれば、とてつもなく混んでいる日もあり、結局は空港にある程度余裕をもって到着する段取りを考えざるをえません。また入国時も同様で、到着して延々と1時間近く入国審査のレーンで待たなければならないケースもあり、この時間が短縮できれば短めのミーティングを調整することもできるのにと思うこともあります。

ところが、ABTC(APECビジネストラベルカード)を取得すると、商用目的での入国の場合に限り、パスポートとABTCのみ、即ちビザなしで入国が可能です(ABTC参加国・地域のうちどれが自分に認められているかは、交付されたカードの裏面に記載あり。日本人でも入国時にビザを取得する必要がある国では、これが不要になります)。また入国審査・出国審査の際には専用レーンでの審査を受けることができ、大幅に入出国審査の時間が短縮されます。

外務省のWebサイトには、

APECでは、貿易・投資の円滑化のために、様々な措置をとっています。ビジネス関係者の域内の移動を容易にすることも、重要な課題です。その一つの工夫として、APECビジネス・トラベル・カード(ABTC)制度があります。これは、適正な経済活動を行っていると認められたビジネス関係者に関して、制度参加国・地域が相互に査証に関わる事務負担を減らす試みです。日本政府も、2002年10月のAPEC首脳会議の席上、小泉総理から参加を正式に発表し、2003年度から、この制度に参加しました。

と書かれており、日本は10年以上この制度に参加しているようですが、どうも私の周辺でABTCを持っている人はほぼ見かけません。また調べている限り、日本の外務省も積極的にはABTCの存在をアピールしているようには見られません。そもそも、日本国籍の場合には多くの国が短期商用目的の場合、ビザ不要で入ることができる国が多いという背景もあり、この存在を積極的にアピールする必要性は無いのかもしれませんが。。。

申請要件・手続きは

申請要件などは外務省のABTCに関するWebサイトに記載されているとおりですが、企業経営者や従業員のケースにおいては(やや乱暴にまとめると)「パスポートを持っていて、犯罪歴が無くて、APEC加盟国・地域内で出張を要する調査・交渉・連絡等の業務があり、会社でのAPEC加盟国・地域内での取引が1億円以上、または投資等が5千万円以上あること」となります。各国・地域は個別に発行要件や審査手順を定めていて、例えば北京市の場合、国営企業以外の民間企業に勤務する人は、地方の外時弁公室(外办)の審査を経た上で外交部の審査を受けることになっており、実質的にはかなり高いハードルです。これと比べると、日本での要件や手順のハードルは、一般にAPEC域内でのビジネスをしている企業にとっては決して高くはないといえるのではないでしょうか。

そして実際に私も申請し、相当このABTCの恩恵を受けています。以下、私の経験ですのでAPEC域内での出張が多い方は、参考にしてください。

  • 入出国審査の際には、パスポートと航空券に添えてABTCを審査官に渡すだけ。
  • 中国の入出国審査は確実にスムース。専用レーンは外交官などのレーンと同じであるため、深夜・早朝のフライトの入出国でも確実に対応される(夜中になると閉まっているということはない)。空港職員もABTCには慣れている。
  • The APEC Business Mobility Group (BMG)の公式Webサイトでは、中国は北京首都、上海浦東の2カ所のみに専用レーンで用意されているとしているが、実際には上海虹橋や成都でも利用可能。
  • 申請から受領までは半年程度とされる。
  • 私の場合、半年を過ぎても手続きが終わらないため外務省に問い合わせみたところ「ブルネイからだけ承認がおりていません」とのこと。何も指定しないと全ての対象国に手続きがまわるため、その中で手続きに時間がかかっている国からの承認が返ってこないと、発行がずっと待たされる模様。ブルネイへの仕事は今のところ可能性がないため、ブルネイを外してもらっても構わないとお願いしたところ、数週間程度でカードが到着。(申請書には、申請対象国には○を打ってくださいと書いてあり、確か絞ったはずでしたが、、)

なお、観光目的での入国や、報酬を伴う目的での入国時にはABTCを利用することは出来ませんので注意してください。

ABTCと「双十一」

北京にいます。昨日は晴天でしたが、今日はどんよりとした曇り。気温もだいぶ下がり、朝晩は5度以下になることも。オフィスはあと二週間ぐらい暖房が入りませんので、夕方冷え込んでくるとコートや上着をきて仕事をしています。今朝は、北京工体という体育館のまわりをランニングして体を温めてきました。

昨日は社内で、北京のスタッフ向けの講話。毎回テーマを変えて一時間半ほど話しています。会社の理念、クララオンラインの社員としての仕事に対する姿勢といった話もしますし、営業のこと、技術のことも話します。東京と北京とを行ったり来たりして仕事する中で、拠点や国籍関係なく、クララオンラインの社員が共通して持ってもらいたい仕事への情熱や姿勢は、直接話すしかないと思っています。飲み会や食事会を開いて話すのももちろん良いと思いますが、全員に向かって思いを伝えることもまた大切なことだと思ってやり続けています。

「双十一」、つまり11月11日の独身の日のことを言います。毎年、この日は各ECサイトがかなりのプロモーションをして大規模なセールをします。今日の朝のこちらの株式情報のテレビ番組では、今年の「双十一」での各EC企業の動向予想について長い時間をさいて特集していました。

最近、ABTC(APECビジネス・トラベル・カード)の申請がおりました。これはAPEC加盟国間でのビジネス関係者の域内移動を容易にするための手続きです。日本国籍の場合には多くの国でビザ免除があるのでメリットの実感は低いかもしれませんが、各国の主要空港には出入国審査に専用レーンが設けられており、長蛇の列で「出発時刻に間に合わない!」といった時には大変助かります。各国共に積極的な広報はしていないようですが、日本においては開始から既に10年運用されている制度で、日本国籍の方に対しては日本の外務省のWebサイトに手続き内容が公開されています。日本とアジアで事業を展開している企業の場合、いくつかある申請要件のうち投資金額のハードルについてもほぼ超えている(取引が1億円以上、もしくは投資が5千万円以上)のが現実だと思います。

中国においては、北京空港と上海浦東空港にABTC専用のレーンが設置されています。(日本から第三ターミナルに到着された場合、入国レーンの一番右にある低い机のカウンターです) ほぼ待ち時間はありません。決して空港の出入国の審査手続きが変わるわけではありませんが、日本とAPEC加盟国内でビジネスをされている方にとっては申請を検討されても良いのではないでしょうか。

ちなみに、私の経験では、良く行く国に申請対象国は絞ったほうが審査は早く終わると思います。(一国だけ申請がおりてきませんでしたが、その国でのビジネスの可能性は今のところないので、結局その国の申請は諦めました)