航空特殊無線技士

飛行機好きです。その歴史は、小学校2年生のときにアエロフロートのイリューシン62に乗ったときから。イカロスの月刊エアラインは既に20年近く読んでいると思います。この雑誌、よくぞマンネリ化せずずっと続いていると思います。インターネットでの情報収集速度が上がろうとも、特集できるネタがこれだけあるということなんでしょう(ただ、もう少しライター記事の誤字脱字が減ればいいのに…)

7-8年前から撮影にはまり、そのうち空港でエアバンドを聞くようになりました。家のベランダには(あまり目立たないように)アンテナが立っています。家でしか無線は聞けないのがガマンができなくなり、防災用というつもりで会社に無線機を置いたら「なんかうるさい」とよく言われております。いや、でも3.11の時には本当にこの無線機があったおかげで上空の状況が分かりました。今でもこのときの羽田のタワーなどの録音データはずっと持っています。

先日、航空特殊無線技士(航空特)の試験を受けてきました。法規は陸上特殊無線技士のベースと近く、法規の勉強は比較的スラスラでしたが、まともに中学・高校にいっていないワタクシには(電気)工学の基礎が全くありませんので、こっちが大問題。問題集一冊買ってニラメッコしたのですが、さっぱり頭に入りません。

実技のフォネティックコードを覚えるのはエアバンドを聞き流していればあまり苦ではないレベルです。ただ、受話の方は(1)スピードが思ったより速い。(2)前半はいいものの、後半は集中力が途切れてしまう。 (3)どこまで書いたかよく分からなくなってくる。 というところが壁でしょうか。途中、二文字ぐらい飛びました。発話は落ち着けば大丈夫です。

試験は無事に受かりました。免許証の申請をしたので届くのが楽しみです。航空特を持っていても自家用パイロットなどになろうということが無い限り今のところすぐに使い道はありません。いつか将来使える日が来たらいいな、と。

消火栓を確認しよう

なぜか消火栓が気になった日曜午前

昨日の日曜日。何に気持ちが向いていたのか、午前中に3歳の息子と一緒に外に出て自転車で散歩をしていたところ、子供が「消火栓」に関心を持ち、じゃあ消火栓を色々と探してみようかと買い物のついでにぐるぐると回りました。消火栓を探すのは比較的簡単。道路に「消火栓」の標識が出ているものの周囲の下を見回せば見つかります。

まず山手通りを中目黒近辺から北上。地下式の消火栓は数分に一つぐらいは見つけることができます。最新のマンホールは丸型。少し前のは角が丸。その前は四角形だったんだよと教えながら見て回りました。

見当たらない消火栓

見てまわりはじめて10分ぐらい。普段はそこまで気にしないのですが、たまたまこれも山手通り沿いで消火栓の標識を一つ見つけ、「さぁどこだろうね」と話していたら見つからない。そんなことはないと思ってさらにあたりを見回すと、レストランがテラス席のように歩道に椅子と机を置いていて、その足元にオレンジ色にくくられた地下消火栓のマンホールが。

営業時間前のお店とはいえそんな様子を写真で撮るのも何だかと思い何もしませんでしたが、消火栓の位置は気づいているのかはたまた気づいていないのか、消火栓の真上に机と椅子というのが異様に気になりました。(署員が見つけたら必ず指摘すると思う状態。)

普段はこういうのは忙しさにかまけてすぐに忘れるものなのですが、なぜか「お店の人に身分証出して一言いうのもなんだか違うし、報告するようなことかどうかも分からないし、どうしたらいいんだ」とあの消火栓の上にある机と椅子が気になり続けたのです。

そして午後の出火報

そして昼食をとってしばらくした午後2時過ぎ。自宅目の前の一方通行の道路を消防隊と救急隊が通過。家の中にいましたが雰囲気で火災だと感じ、そのあと第二出動がかかっただろうなという雰囲気も察知し、外で遊んでいた娘に「どっち行った!」と聞いて無線機をもって飛んでいき、結果2人が死傷という惨事を目の当たりにすることになってしまいました。このあたりは都内の中でも火災が少ない地域ですが、そのような中でも消防隊の方たちによる消火活動は極めて早く、隣接した家屋への延焼等は免れました。消防団も、この地域の分団の方が数名出ておられ周囲の車の誘導などにあたられていました。本当にご苦労様です。

消火栓

その消火活動の現場で見た消火栓のマンホール。そう、こう使うのです。消火活動を始めるときに消火栓の上に何か障害物があろうものならば、ましてや車が駐車していたりすれば、他の消火栓から引っ張ってくる必要があります。

火災現場での消火栓の状況

火災現場での消火栓の状況

あとで周囲を確認したところ、別の消防隊が最寄りの消火栓を開けて待機していました(これ以外にももう一つの消火栓からはさらに別の消防隊が活動)。上のマンホールは現場から数十メートルもないところですが、仮にこの消火栓からであるとホースは4-5本繋げなければならない距離。

近隣の消火栓を開け待機する消防隊

近隣の消火栓を開け待機する消防隊

消火栓の位置や状況の確認

このblogを見たら、ぜひこの機会に自宅や勤務先の周囲の消火栓の位置を確認し、その消火栓の周囲に障害となるものが普段ないか意識してみてください。消防は普段から消火栓の見回りを丁寧にされているのでよほどのことは見当たらないとは思いますが、何か気づかれることがあるのであれば消防署に相談されることをおすすめします。

KLMオランダ航空でのJALマイレージバンクの積算に関するメモ

同じことにあたる人もいるかもしれないので記録のために残しておきます。KLM便名(共同運航等ではなく)でチェックインしようとしたとき、自動チェックイン機の中でマイレージの積算航空会社を選択する中に「日本航空(JAL」の選択肢が出てきます。こうするとKLM便名でJMBの積算が出来るのかと期待させられてしまいます。

ただ、日本航空のWebサイトによればKLMオランダ航空は積算の対象外。
http://www.jal.co.jp/jmb/earn/travel/byflight/index.html#byflight01

不思議だなと思いながらもJMBの番号を入れ、搭乗券にはJMBの番号が入ったものが発行されました。ただ、どう考えてもKLMの便名でJMB積算が出来る話をどこでも聞いたことがなかったので早速日本航空に問い合わせのメールを送ってみました(様々なQAサイトでは正しい話も正しくない話も多く出ているので、根拠ありの話がほしいと思い)。

その返信の要点は、、

・KLMオランダ航空につきましては、JMB提携航空会社ではない
・フライトマイルを積算することはできません。

とのこと! KLMには早速問い合わせのメールをいれてみました。
皆さん、お気をつけくださいまし。(私だけ!?)

痩せたねと言われる効果

どれぐらい痩せたかって?

痩せたんです。とても。ピークより23キロほど減りました(本日時点。2年前との比較。それより前はしばらくのあいだ怖くて体重計のらなかった)。特に今年に入ってからが顕著で、1月と比べてジーンズのサイズは5インチ落ちました。病気ではありません(よく聞かれる)。

どうやって痩せたかはそのうちダイエット本を書いてといわれたら書くつもりなので内緒ですが、1ページで終わりそうなので早々にバラすと、運動習慣をつけただけです。食べるものは選ぶようになりましたが、ラーメンもパンもご飯も食べます。糖質ダイエットは確かに最初は効きますが、「小麦粉とタマネギが世界からなくなったら生きていけない」というワタクシには過度な糖質ダイエットは向きません。適度なところまでならというのは北里研究所病院糖尿病センターの山田悟教授の本が参考になるのでおススメ。ミナサン古い栄養学の本でテキトーな知識つけるよりきちんと理解しませう。ちなみに昔の取材記事を読み返すとすごいことがあちこちで書かれていて「コーラがないと生きていません」と話していた人がいたようです。

効果の源泉は周囲の言葉にある

それよりも効果があったのは「痩せたね」と人から言われる回数ではないでしょうか。しばらく会っていない人からも、あるいは日常的に姿を見ている社内の人間からも、「やせたねぇ」と何かの拍子で言われます。訪問先で会議室に入ると、入ってきた相手の会社の方から次々に「やせましたねぇ」と言われます。この言葉の連鎖には一種の暗示的な乗数効果(Multiplier effect)がある気がしていて、言われれば言われるほど「そうか、やせたな。まだいけるな。」となるわけです。(おっと、いきなりもっともらしく言ってみましたが、マクロ経済学と体重にはなんら関係性はありません。そして経済的な増加ではなく体重ですから減少ですし!)

痩せたねという言葉を発した側には単に現象の表現しか含まれていませんが、受けた側には「次にあったときに戻ってるとかっこわるいなぁ」という心理が働きます(働かないかもしれないけど)。言葉を敏感に受け止めすぎてしまう人は無理をしてしまうかもしれませんのでそういうタイプの人は要注意。もっとも、ワタクシ、比較的脳細胞の構造が単純なようでして、言葉をかけられる方が結果に結びつきやすいことは自覚しています。ま、心理学的なピグマリオン効果(pygmalion effect)のようなものですが、別に体重の減少は誰からも期待されているわけではないのでこれともちょっと違いますか。

いずれにしてもまわりの人で減量に挑戦して痩せ始めている人がいたらぜひ「お!痩せたね!」という声をかけてあげてください。なんかいろんなサプリやらダイエット器具やら世の中にはよくわからないものがたくさんありますが、申し訳ないけどそういうものより言葉の効果の方が大きい、と思っています。

これ、誰か学術的な研究をしてほしいな。
(朝から何を書いてるんだか)

東京防災救急協会の普通救命講習

東京防災救急協会の普通救命講習に参加してきました。3時間で人工呼吸、AEDの使い方、窒息の手当などを学ぶことができます。少し前に日本赤十字の救急法を学んだばかりですのでおさらいの意味合いもありましたが、両方うける意味合いとおすすめの順序を書いておきます。

両方をうける意味合い

まず、講習の基本となるガイドライン(JRC)は同じものですので、基本はすべて同じです。ただ、赤十字の講習は6時間、消防での講習は3時間(AEDの業務従事者を含める場合には4時間)と倍の時間の違いがあり、細かい説明はどうしても消防の講習では省略されてしまいます。

救命講習を受けることにより、AEDを使うまたは人工呼吸をしなければならない場面に遭遇したときに少しでも役に立ちたい!と思う人の中でも、両方あわせて9時間の時間を確保するのは容易ではないかもしれません。また、そのモチベーションも沸きにくいかもしれません。

どちらか一つしか、という場合には、率直には赤十字の講習をおすすめします。やはり密度が違います。仕事上などの理由で消防の講習を受けなければならないという場合以外で、きちんと基礎的なことを抑えようと思うと、二つを両方受けた個人的な意見としては密度が濃い方がイザというときには良いだろうと感じます。

一方、両方受ける意味合いはありました。一度受けた講習の中身はその時には記憶に残りますが、少しでも時間があけば忘れてしまいます。消防も赤十字も期限内に再講習を受けることができるコースが用意されていますが、学んだすぐあとに改めておさらいする意味合いは大きいと感じました。講習の際、初めてではない、という安心感もあるように思います。

おすすめの順序

赤十字→消防、です。赤十字の6時間で「みっちりと」(私の場合、本当にみっちりと、でした。通しで周囲の安全確認から救急隊への引渡しまでをソラで覚えるのは緊張です)やり、そのあとにフォローアップ的に消防の普通救命講習を受けるのがおすすめです。

ところで興味深かったことはそれぞれの指導員のご経験です。ガイドラインには沿っているものの、指導員の方の経験の違いが感じられました。私の場合、赤十字ではおそらく看護師資格をお持ちの方、消防の場合にはもともと救急隊だった方(話の中から何度も「現役のときには」という会話が出てきました)が指導員の中にいらっしゃいました。目線の違いによって実践的な指導が少しずつ違いが生まれます。これを両方聞けることで幅が広がるような気がします。

二つを終えて

次に受けたいのは上級救命講習へのステップアップと、赤十字の救急員養成講習です。ただ前者はなかなか機会がなく(地元の消防署だと来年の5月が最短…もっと早くに気づけばよかった!)、後者は丸2日間。

それから、AEDの設置をどうするかですね。当社のビルの一階にはAEDが設置されていますが、今回2つの講習を受けて気づいたことは、当社がある10階から1階までとりに行く時間はかなりのロスがあるということ。せめて上下のフロアの中で一つはないとAED開始までの時間が足りないとも思いました。考えなきゃな…。

救急法講習

日本赤十字社の救急法講習に参加しました。

先日署活系の無線から流れてきたのは高齢の方が自宅で倒れての通報。自宅近くの消防署には救急小隊が2隊、つまり2台の救急車がいますがこの時はいずれも出動中。東京消防庁はPA連携といって救急の場合でもポンプ小隊が同時に出動することをしています。この出動ではポンプ隊が先着、そして聞きなれない呼び出しだなと思ったらかなり遠い距離にある別の救急隊が(出動の帰りである可能性もあると思います)到着。大事には至らない出動だったようですが、東京都内の救急車はわずかに約330台(第67回東京消防庁統計書, 平成27年度分)。これに対して年間の出動件数は約75万件(同)。夏になれば熱中症での出動も多く、救急車が都心でもすぐに来れないことはあり得ます。

防災に一市民として持たねばと思い始めてますが、大地震のように生きている間に一度あるかないかのことへの対策だけでなく、街で倒れている人を見かけたときに何ができるのか、突然目の前の人が倒れたときに何ができるのかということも一市民として知っておきたいと考えています。そのためも最低限の知識をもっていなければなりません。防災にも少しでも役に立ちたいという思いもあり、今年地元の消防団にも入団しました。

最近、私のかばんの中には必ずキューマスク(人工呼吸用のマスク)とゴム手袋、ホイッスル、小型のペンライトをいれるようにしています。日本赤十字社の講習や消防の救命講習は実は手軽に受けることができます。講習を受けた者として、これは多くの人が知っておくべきだと改めて感じたところなのでご紹介します。

東京消防庁の救命講習の案内
日本赤十字社東京都支部の救急法の講習案内

これは便利だった。iPhoneの写真データのバックアップ。

ちょうどiPhone6のカメラに傷が入り、早いタイミングで修理に出そうかと思っていたところで、いちいちデータのバックアップをPCにとるのは面倒だなと思い商品を探していたら、バッファロー製のLightning対応のUSBメモリが売っていたので早速買ってみました。

BUFFALO Lightning対応 USBメモリー

BUFFALO Lightning対応 USBメモリー

いまどきUSBメモリの16Gbyteだと1,000円もしませんのでUSBメモリだと思って買うと高いのは正直なところ。Amazonプライムだと在庫切れだったのでプライムで配送してくれる商品で5,878円(6月12日購入)をポチり、届いて早速使いました。

届いて箱をあけて、iPhone6にそのままLightningで繋げるとアプリのダウンロードを促されるので落とし、画面から写真のバックアップを指定するだけ。便利。反対側にはUSB3.0のコネクタもついています。一度バックアップをとった後、新しい写真を撮ってまた接続してバックアップしようとすると、既にバックアップ済みの写真かどうかは確認して差分だけが落とされるようです。

何千枚の写真をまとめてバックアップするというのだとPCに繋げればよいでしょうが、面倒くさがりの私にとってはこれぐらいの手間の方が楽です。もう少し値段が安く、具体的には3,000円か4,000円台だと迷わず買うなとも思いますが、満足であります。

ぎふ清流ハーフマラソンを走ってきました

今シーズンの締めくくりで、ぎふ清流ハーフマラソンを走ってきました。今シーズンは、フルマラソンは大阪、金沢、熊本城の3本、ハーフは3月の名古屋シティ、そして今回のぎふ清流の2本。ぎふ清流は毎年暑いと聞いていましたが、曇り気味のマラソン向きの天候。名古屋シティのときと比べてややタイムも短くできて、しっかりと楽しんできました!

この後の夏シーズンは暑いこともあってマラソン大会自体は少なめ。ハーフのイベントにいくつか出て、来シーズンに向けた体づくりをしていきますよ!

地方議員とPTA役員を兼務することにかかわる一議論

議論のきっかけ

身近なところでこのような議論がありましたので、改めてPTAにかかわる問題を考えるきっかけになればと思い、個人的に(会社等の立場は関係なく)考えた際のメモをまとめました。

上の子を小学校に入れた際、PTAの事実上の強制加入の状況には違和感を感じたものの、当時は入学式の式次第に続き鉛筆も配られてPTAの入会申込書を書くというプロセスに何も考えずにのりました。誤解がないように言えばPTAの活動自体を何ら否定しているものではなく、またPTAの方の日々の活動は限りある時間の中からボランタリーな活動に割いておられること、またそのご苦労が多いことも十分に承知しています。

ただ、夫婦共働きの方が多いという現状下、果たして今までのPTAのかたちでよいのかと考えているうち、たまたま掲題のような事案を見るに至りました。「政治活動」と「選挙の事前運動」の違いの理解が必ずしもなされていないことに気づき、またそもそも人選が決して容易な状況ではない中、事情は法令に違反しない限り個別に判断され得るものではないかと考えています。

以下に書く背景としては、

  • PTA(いわゆる単位PTA)の副会長に推薦するプロセスに乗った保護者の方が、現職の区議会議員(無所属)であった。
  • 昨今の都市部のPTAの状況のとおり、積極的にPTAの役職を引き受けていただける候補者が多い状況ではなく、人選は難航した。
  • 現職の区議会議員がPTAの副会長になることについて、「望ましくない」「懸念の声がある」との声が出たが、その具体的な根拠が示されなかった。

などのようなものがあります。

今回、私は一個人として選考プロセスの過程の参考となるよう意見書を提出しました(以下のメモは意見書の原文とは異なり、blog用に加工・加筆してあります)。なお、手元で調べる限り、現職地方議員とPTAの会長・副会長などの職務を兼務されている方は何例か見ることもできました。PTAという活動を取り巻く様々な課題だけでなく、昨今意見が出始めている地方議員の職業化の論点からも、今後の議論のきっかけになればと思います。

1. 背景の理解

  • 現職の区議会議員(本件においては特別区の区議会議員。以下「被推薦者」)が、公立小学校における単位PTA(以下「PTA」という。)の役員(本件においては副会長。)を兼務することに、何らかの法的またはPTAの存在から検討すべき点があるかについて議論の必要性が発生した。
  • PTAの役員候補者を推薦するにあたり、現執行部などから「被推薦者が現職の区議会議員である」ことに懸念が発せられ、当該被推薦者を次年度の役員として推薦することにつき、見送るよう判断した。(なお、役員の選出にあたっては立候補によるものと推薦によるものがあるが、実務上には自発的な立候補者がみられないことから、推薦委員によって推薦された被推薦者への信任投票として行われることが多い。)
  • 単位PTAは、民法上の権利能力なき社団(任意団体)と解される。
  • 法令面において主として検討すべきものには、公職選挙法、地方自治法、およびPTA・青少年教育団体共済法等が挙げられる。このほか、当該特別区の条例においても網羅的に検討する必要がある。
  • 本件においては、単位PTA(公立小学校において組織される保護者および教員を会員とした組織)を対象とした検討に限る。いわゆるP連などついては議論しない。
  • 被推薦者とPTA、および区議会との間の利益相反を検討するためには、当該区において、当該PTAまたは当該PTAを構成員とする区立小学校PTA連合会との関係性を理解する必要がある。
  • 被推薦者は、検討の対象とする当該PTAに入会した保護者であることを前提とする。

2. 主な論点

本件においては、被推薦者の意向が確認できている前提をおいた上で、発せられた「懸念」が、法令だけでなく、PTAの活動の趣旨と照らし合わせた課題が生じていないかなどについてみるべきであり、主として以下の4点が検討されるべき論点であると考えられる。

  1. PTAでの役員としての活動が公職選挙法上の「選挙の事前運動」と判断されうるか。
  2. PTAでの役員としての活動が政治活動の一環と解される懸念の有無。
  3. PTAの役員であることが、区立小学校PTA連合会へ補助金を支出する区(教育委員会)の立場との利益相反または兼職禁止等への抵触とみなされる可能性の有無。
  4. 単位PTAの役員に候補者として推薦されることは、本人が推薦されることに受諾の意思があるにもかかわらず、現職区議会議員であることによってのみ、かかる推薦の候補から除外することは適切であるのか。(即ち、一保護者として同列にPTA会員である者に対して、妥当な取り扱いであるか。)

3. 各項目の検討

本項では、前項に掲げた4点の論点について個別に複数の観点から検討を行うものとする。

3-1. 公職選挙法上の「選挙の事前活動」との関係
 公職選挙法は、選挙期間(届出から選挙の前日まで)以外の選挙運動を禁じており(公職選挙法第129条)、一方で、一般的な政治活動を行うことについては禁止していない。選挙運動とは、文書図画(いわゆるビラ)の掲示や演説等を指すものであり、被推薦者が現職区議会議員であること自体のみをもっていて当該被推薦者の全ての活動が選挙運動または政治活動であるとする考えに合理性は無いと考えられる。
 さらに、PTAの活動の有無に限らず、当該被推薦者は公職選挙法に違反する行動について当然に禁止される一方、PTAの役員への就任が公職選挙法に違反すると認められるとする規定または合理的な理由は見当たらない。なお、本件事案は被推薦者が現職者であるが、将来立候補を予定または計画している人物の場合、元職(いわゆる落選して現在は議員でない者)等の人物の場合も同様と考えられる。

3-2. PTAが政治活動の一環と解されることへの懸念
 単位PTAは、その会員を保護者と教員としており、入会する保護者、及び役員の候補者となることの欠格事由を規程等では定めていない(当該事例においてに限り、他の事例は把握できていない)。また、PTA・青少年教育団体共済法に規定する構成員の定義(同法第2条)ならびに学校教育法第16条に定める保護者の定義においても定めはない。
 次に、被推薦者が役員の候補者となり、かつ役員として選出された場合、この者が現職区議会議員であることのみをもってして、PTAの役員に就任することが政治活動とされるかについて検討する。
 政治活動とは、「政治上の主義若しくは施策を支持し、又は特定の公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者を推薦」する活動等を指す(公職選挙法)。現職区議会議員がPTAの役員としての会議または活動の時間内に、政治活動、後援会活動またはこれらに類する活動を行うことは、PTAの規程に定められると否とを問わず、社会通念上、PTAの目的を逸脱するものとして認めらないと考えられる。一方、現職区議会議員がPTAの目的の範囲内で活動することは、役員であると否とを問わず、即座にこれらがすべて政治活動であるの指摘はあたらない。
 なお、「PTAの活動が政治活動に利用されるのではないか」との懸念にあたっては、これをもって被推薦者の立候補を取り下げるようとするものであるならば、政治活動とは現職者、将来立候補を予定または計画している人物、元職などを問わないことから、本人に対してPTAの役員としての会議または活動の時間内に政治活動を行わないことを確認するのみで足るものであるはずである。
 あえてPTAが一切の政治活動に対する懸念を排除しようとするならば、地方議会の現職議員のみならず、政党に属する人物、元職、将来立候補を予定または計画している人物などを全て候補者としないとする試みは考えられるが、現実的には「PTA会長」「PTA副会長」等の経歴を掲げた地方議員は極めて多く存在しているほか、憲法第21条に反する行為とも捉えられかねず、合理性のある姿勢ではないと考える。

3-3. 利益相反・兼職禁止等への抵触等への懸念
 現職区議会議員である被推薦者が役員の候補者となり、かつ役員として選出された場合、この者がPTAの役員であることが、区(または教育委員会)の立場との利益相反とみなされる可能性の有無について検討する。
 PTAと区、または教育委員会の間には、直接の利益相反関係が生じる金銭等の経済的関係は存在しない。ただし、単位PTAが構成員となる区立小学校PTA連合会へは、教育委員会が補助金を支出している。
 区立小学校PTA連合会への補助金支出は、当該区においては教育委員会に設置される社会教育委員(同区社会教育委員の設置に関する条例)に諮問し、教育委員会の決議によって行われている(最新は、平成27年6月2日開催の当該区の教育委員会定例会議事録)。
 一方、教育委員は、区長が区議会の同意を得て任命する。また社会教育委員は教育委員会が委嘱する。なお、区立小学校は教育委員会の下に置かれる。
 上述のとおり教育委員の任命権は区長である一方、特別区において区長は区議会議員と同様に直接選挙制度を採用しており、区議会選挙とは別に行われる。したがって、一人の区議会議員が教育委員会または社会教育委員の決定に関与し、または利益相反関係にあると認められる合理的な理由は存在しない。
 なお、公職選挙法第92条、同条2項、ならびに地方教育行政の組織及び運営に関する法律第6条に定める兼職の禁止、または兼業の禁止には、本件は該当しないと考えられる。

3-4. 候補者の推薦から取り下げる行為の妥当性
 本項では、PTAの役員に候補者として推薦されることにつき、本人が推薦されることに受諾の意思があるにもかかわらず「現職区議会議員であること」によってのみ、かかる推薦の候補から除外することは対応として適切であるのについて検討する。
 第一に、地方議会の議員は特別職の地方公務員(地方公務員法第3条第3項)であり、職である一方、上述の行為は特定の職に就くものをPTAの役員の候補者として推薦しないものと捉えられかねない。
 第二に、PTAに入会した保護者である以上、推薦の有無を問わず、役員への立候補を妨げるものではない。PTAにおいて、保護者としての立場は同一である一方、本人が被推薦者となること及び候補者として選出された場合には就任する意思があるにもかかわらず、他の合理的な理由(PTA活動にふさわしくない発言・態度が日常的にみられる、または明らかにPTA活動に参加する時間を取ることができないとみられる等)がないまま、職を理由とすることは、明らかに説明が不足しており、妥当性のある判断であるとはみられない。

4. まとめ

 上記の4点から検討したとおり、現職区議会議員であることを理由にPTA役員の候補者の推薦を取り下げる行為に法令およびその他の合理的な理由は見当たらない。さらに、推薦だけではなく立候補によるプロセスを有している一方、実質的に立候補者がいない現状においては、推薦に頼らざるをえない現状を踏まえた対応が必要であるとも考える。仮に被推薦者候補から特定の職を有するものについて除外すること(この行為の妥当性は除く)を行うのであれば、推薦のプロセスの前に決定し、これを周知する必要があると考えられ、プロセスにおいては二重の課題が見られる。
 なお、政治活動とPTA活動の距離を保ちたいとする意見に対しては、(落選中または将来の立候補を計画している者を含まず)現職者だけを除外するための積極的な理由は見当たらない。

名古屋シティマラソンを走ってきました

大会前日のエントリーのために行ったマラソンEXPO(ナゴヤドーム)

大会前日のエントリーのために行ったマラソンEXPO(ナゴヤドーム)

マラソンをはじめから約2年

フルマラソン完走から約1年。昨年は熊本城、大阪、金沢でフルを走り、先月には再度熊本城マラソンでフルを完走してきました。地元名古屋のマラソンはフルは女性のみ。男性が走れるマラソンは名古屋シティマラソンというハーフマラソン。フルマラソンというカラダへの限界に挑戦する楽しみもだいぶわかるようになってきましたが、地元を走れるチャンスがあるならとハーフに挑戦してきました。

私の場合、ガチのランナーを目指すよりも健康を意識したところからのマラソンだったため、練習もカラダ作りもそこまでハイペースではありません。二度フルマラソンの関門で引っかかるという悔しい経験をしてからは、関門にひっかからずきちんと完走できる走力をつけることに重点を置き、筋肉と心肺のバランスを意識したトレーニングをしてきました。(そして、わかる人にはわかると思いますが、制限時間7時間のマラソンしか今まではチャレンジしていません^^;)

それでもピークから体脂肪率は14%ほど落ち、体重も19キロほど落ちています。そして昨年末からだけでジーンズのサイズが3インチ小さくなりました。(いかにメタボだったか!ということですが)

カラダが重たいまま名古屋へ。

2月の熊本城マラソン以降あまり距離を伸ばした練習ができてなく、ややカラダが重たい感覚を引きずりながらの名古屋入り。さらに金曜日夜から胃の調子が悪く、当日起きてあまりにも体調が悪ければとりやめようかとも思っていたぐらい。が、マラソンを走りたいという気持ちが勝ったか、スタート地点までの間は元気元気でした。

そんな中、ナゴヤドームに着いてあらためてゼッケン見て、スタート地点見て、やべ、っと。ハーフマラソンは10,000人、クオーターマラソンは5,000人の参加です。その人たちが全員スタートするうち、私のゾーンは後ろから100人ぐらいの集団(最後の追加募集でエントリーしたためかもしれません)。さらに、名古屋はスタート地点に入る最後の曲がり角が細く、かなり詰まります。懸念はあたり、スタート地点に行けるまでに19分かかりました。(この時点で、最初の関門までのペースを上げなきゃ!という焦る気持ちが…)

名古屋を走る。

萱場から今池、桜山、新瑞橋、堀田のブラザーあたりで折り返して今池から桜通で高岳をこえて日銀前まで走り、最後は伏見通で白川公園を目指すというハーフのコース。昭和区に住んでいましたし、産まれたのは瑞穂運動場の近くですし、創業した後に住んでいたのは高岳の近く。さらに名古屋のオフィスは10年近く、日銀の横にありました。どこも一つずつ愛着のある土地です。地元走るってのはやはり楽しいです。

もっとも、今回は正直なところ楽しめたのは前半のみ。途中で吐き気と膝の痛みに悩まされはじめ、こりゃリタイアかなという言葉が頭を繰り返しよぎります。名古屋でリタイアはしたくないという気持ちだけで前に進みました。

そう。ひとつはじめての経験が。桜山あたりから数キロにわたって全く知らない西洋人風のランナーと並走し、見事に息があった走りができました。知らない人と数キロもペースをあわせて走るのは初めてで、そのランナーがどう思っていたかはわかりませんが、ちょっとだけ一人で楽しんでいました。(せめてゼッケン見ておけばなーと思いましたが、そのランナーは吹上あたりで私の後ろに下がってしまい、後から見つけることはできませんでした)

フルマラソンだと名古屋城も県庁・市役所もみられるコースで羨ましいなというのも本音ですが、機会があればまた名古屋を走りたいな、と。大会関係者の皆様、お疲れ様でした。