JAIPA Cloud Conference 2017

今年はさらに熱かった

400名を超えるお客様にお越しいただいたJAIPA Cloud Conference 2017。ご来場いただいた皆様、スポンサーの皆様、実行委員の皆さん、本当にありがとうございました。

このカンファレンスは日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)クラウド部会の主催で年一回開催をしているもので、ここ数年、毎年レベルアップに挑戦してきています。特定の企業が主催するものではない無料のビジネスカンファレンスにも関わらず、相当中身が濃いものになってきたものと自負しています。それも全てはご協賛いただいた33社のスポンサーの皆様のおかげです。

PCが固まる…

ところで、ワタクシ、人生で何百回と登壇してきた中で初めて「PCが固まる」という事態にあたりました。比較的ビビりな体質なので講演前には必ずPCを再起動し、余計な通信が発生しないようにWiFiをオフにし、必要のないソフトウェアを閉じるということを必ずしています。な、の、に。

私の直前には経済産業省の伊東審議官がSNS公開NGでメチャクチャ面白い話をしていただいたところで、さぁ会場もノッてきておりこの流れでいこーと思って壇に向かい、おもむろにHDMIケーブルを挿したわけです。PCに。優しく。そっと。その瞬間、、、カーソルが動いてくれません。動けカーソル。

こういう場面を客席から見ると「用意が足りないなー、プププ」なんて思うわけですが、自分の身に降りかかると頭真っ白、顔面冷や汗。無駄にスタッフに「あれ、映像いってます?」なんて軽口で聞いたわけですがこれは単に焦りを隠そうとするだけ。1秒後には、PCを再起動するまでどのように間をモタそうかとグルングルンします。PCの前で1分も黙っているなんていうのはどうであれかっこ悪すぎます。

Gambol

そんな中、私の手元にはGambol のノートがありました。

これしかない。。

ここはコクヨホール…(毎年コクヨさんのホールをお借りしてます)

Gambol。これ、中国方面では有名なブランドで、コクヨが買収した中国の文具メーカーです。コクヨのCampusノートそっくりのデザインでずっと作り続けていたところ、そのブランドごとコクヨが買収(2011年11月のリリース)し、今ではコクヨの製品として売られているというもの。普通に中国のコンビニや文具売場で買うことができます。

Gambolブランドのノート

焦った私はPCの再起動が始まったのを横目にGambolのノートを持ってステージの中央にいき、上のエピソードを話した上で、「中国は海賊版があってケシカランとか真似するからケシカランという話をする前に、むしろ発展途上では色々とあるわけで、日本企業としてはその成長速度を取り込んでしまうぐらいの勢いが必要じゃないんですか(右手拳を上げる!)」と出だしからクラウドと関係ないところでブッてみたわけです。

会場のスマホのカメラが多くこちらを向き、ああ少しは関心を持っていただけたかなと思った瞬間、スタッフからさっとポインターを渡されました。スタッフのPCで資料を投影してくれたのです(その日の朝に予備としてPDF化していたものを会社の人が会場に送ってくれていたことを後で知りました)。

窮地を救ってくれたGambolに、そして資料を裏側で送ってくれていた社員に感謝するしかありません。

サイバーセキュリティ法 – 法令名の和訳問題

「网络安全法」をどのように訳すか

「网络安全法」、いわゆる中国版サイバーセキュリティ法が6月1日に施行されて以来、様々なキーワードで検索されてくることがAnalyticsなどを見ていると分かります。しかし、今回ほど法令名の和訳に差があるケースは久しぶりではないかと思います。すなわち、「网络安全法」の和訳としてはインターネット安全法、ネット安全法、サイバーセキュリティ法の概ね3つが日本の紙面等には登場しているところ、特にインターネット安全法サイバーセキュリティ法とでは、前者ではインターネット空間を対象にしているかのような印象を与えられるなど受け取り方も大きく変わります。

こうした「法令名の和訳」の逸話については毎回セミナーで話題の一つに含んできていますが、今回ばかりは「サイバーセキュリティ法」で統一されるべきではないかと思い、意を決して(誰に何の覚悟をしているのかはさておき)比較や経緯をした上で検討しみることにします。

なお、なぜこれだけ訳語を気にするかというと、法令の名称または略称というのはそれだけで法の中身を印象付ける重要な要素である(最近の日本にもありますよね)という意義からして、翻訳者・校閲者の方などにも背景を知っておいていただきたいからでもあります。

「インターネット安全法」派

冒頭に書いたように、訳は大きく二分されます。「インターネット安全法」派と「サイバーセキュリティ法」派です。なお、ここでは「セキュリティー」の長音の取り扱いは区別しないものとしています。

施行前後で日本国内で最も目にした記事では『中国のネット安全法、日本企業の9割「知らない」』(日本経済新聞5月31日電子版)がありますが、この記事は本文では「インターネット安全法」と触れている一方、引用したデロイトトーマツリスクサービス(DTCS)の報告書を見てみると、DTCS自らは報告書(「2017年6月施行の中国サイバーセキュリティ法への対応状況に関する緊急調査」)では「サイバーセキュリティ法」だと訳していて、さらに今年4月号の季刊誌でも一貫して「サイバーセキュリティ法」と訳しています。日時の前後からしてDTCSは日経に対して6月1日のレポートをリークしていると思いますが、日経は訳語はあくまで独自のものを通していたと見えます。

「インターネット」への違和感

私がまず上の記事で違和感を感じたのはサイバーセキュリティ法が必ずしもインターネットを範囲と限っていないにも係らず「インターネット」と訳したことです。

「网络」は、訳語としても、また法令の名称においてもネットワーク(Network) と訳されることが多く、ここに直訳的に「ネットワーク」を充てるのであればまだ理解できるところ、これをインターネット(互联网, The Internet)とすると適切な訳の範囲を越してしまっているのではないかと感じたわけです。確かに一般社会ではネットワークとインターネットの範囲は曖昧です。ただ、少し皆さんでもお考えいただければお分かりいただけるはずですが、必ずしもコンピュータ同士が接続し合うネットワークは全てがインターネットに接続されているものでは当然なく、その例には例えば金融機関同士が接続するネットワーク、製造業の生産管理システムのネットワークなど様々な例が挙げられます。すなわち、インターネット以外にもネットワークは存在しています。

同時に、サイバーセキュリティ法(以下特に指定していない場合には「法」)自体でも「网络」の定義をしています(第7章附則)。この用語定義の範囲はあくまでコンピュータ同士が接続されたネットワークであることのみを示していて、The Internet のみを対象していることではないことは明らかです。

网络,是指由计算机或者其他信息终端及相关设备组成的按照一定的规则和程序对信息进行收集、存储、传输、交换、处理的系统。

なお「安全」については、法令においては中国当局の公式英訳がその中身によってSafetyとSecurityの二つに分かれることが分かっており、下の通り、あえて訳すとするとSecurity(セキュリティ)となるということも分かります。この部分は難しい論点はさほどありません。

SafetyなのかSecurityなのか – セミナー資料より

その上で、今回は早い段階から所管部門は「Cybersecurity Law」を公式の英訳として使ってきました。また11月に開かれた関係者会合の中ではInternet にするかInformationにするかなどについても悩んだとの発言も聞かれました。ただ結論として仮想空間全般を対象とするものであるからCyberを用いたとのことです。

ここまでの段階で、インターネット安全法との訳が「やや法の意図する範囲とは異なる印象を与えてしまいかねない」と懸念することになります。

英訳から読み取れるのか

ところで、そもそも中国の法令の大半は「公式」英訳は出てくることがありません。それぞれの所管部門が参考英訳として配布することはありますが全体の数からすれば稀。国内に閉じた法令のケースではほぼ見たことがなく、何らかの外部サイトや中国メディアの英訳を参考にする必要があります。

辛うじて外部サイトの中でも使えるのは中国人大网(最近ほとんど更新されていないのですが)か北京大学のLawInfoChina。このオリジナル中国語版である北大法宝は登録しないとほぼ使えませんが、例えばサイバーセキュリティ法の英訳はLawInfoChinaであればこのようなかたちで表示されます。

訳語の二派

私自身は当初、上の日経の記事がSNSで多く拡散されていたことから、日経がインターネット安全法だと訳した起点なのではないかと考えていたものの、調べてみるとそのようではないことがわかりました。どうも公布の段階から「インターネット安全法」が多く採用されていたことがわかります。あれこれ書いても仕方がないので、各社がどのように訳しているかについて一覧を作りました。

メディア・事務所等 訳語の出現
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 「ネット安全法」(CHINA LEGAL UPDATE, 2016年12月)
長島・大野・常松法律事務所 「インターネット安全法」(ニュースレター)
西村あさひ法律事務所 「インターネット安全法」(中国ニューズレター2017年2月号)
森・濱田松本法律事務所 「ネットワーク安全法」(中国最新法令-配布先限定, 2016年11月)
TMI総合法律事務所 「インターネット安全法」(TMI中国最新法令情報2016年11月号)
ジョーンズ・デイ法律事務所 「サイバーセキュリティ法」(ジョーンズ・デイ・ホワイトペーパー)
JETRO通商弘報 「インターネット安全法」(6月19日付通商弘報)
デロイトトーマツリスクサービス 「サイバーセキュリティ法」(上記本文のとおり)
日経ビジネスONLINE 「サイバーセキュリティ法」(福島香織氏執筆の記事)
CNN日本語版 「サイバーセキュリティ法」(6月2日付電子版)
みずほ銀行 「サイバーセキュリティ法」(みずほチャイナマンスリー2017年5月号)
三菱東京UFJ銀行 「サイバーセキュリティ法」(BTMU CHINA WEEKLY2017年4月12日号ではサイバーセキュリティ法のみ。2017年2月のBTMU 中国月報では括弧内でインターネット安全法とサイバーセキュリティ法を併記)
中国日本商会 「サイバーセキュリティ法」(和訳ドキュメント)

国内の主要な法律事務所の訳を比較してみたところ、「インターネット安全法」、「ネット安全法」、「ネットワーク安全法」の3つに分かれました(なお森・濱田松本法律事務所だけはWebで公開されている情報で記事等が見当たらずクライアント向けに配布されている資料を引用しています)。

ここで唯一「ネット安全法」と訳しているアンダーソン・毛利・友常法律事務所のレポートを読んでみると、おそらく法第2条、同第3条をサマライズしたと思われる箇所は「インターネット」と訳していて(原文は网络しか出てこず互联网の表現は出てきません)、どうも网络をインターネット寄りの読み方をされている様子があります。

本法は、中国国内におけるインターネットの設置、運用、使用等に関し、国家体制、社会体制等の維持を含む各種権益の保護及びインターネット関連技術の発展等を目的として制定された法令である。(※アンダーソン・毛利・友常法律事務所 CHINA LEGAL UPDATE 2016年12月16日号より引用)

対象範囲は何かで考える

「インターネット安全法」と訳された方の立場をとれば、この法律の対象は事実上「The Internet」だろうという考え方に寄られたものと考えます。その意見は私自身も同意で、ほぼ「検討すべき」対象は The Internet に集まっていることも事実です。

ただし、逆にThe Internet 以外のネットワークで何が具体的な対象になるかというと、金融機関同士の決済ネットワーク、企業等の拠点間の国際閉域網あるいはキャリアの国際通信網なども挙げられます。相対的にはThe Internet と比べてトラフィックや検討すべき課題は小さいものの、こうした「ネットワーク」も法は全て対象だといっているわけです。ですから「インターネット」ではその対象範囲が狭く受け取られかねない、「仮想空間」「Cyberspace」という、日本語にするとやや最近の日本では使わなくなった用語であるけれども、法の意図からすればそれが最も近いのではないかということを述べてきました。

本来は、网络と互联网の使い分けについて、他の中国の法令も例示した上で検討したエントリーを載せたい構想していたものの、やや時間切れであります。そうした話題はまた勉強会等ででも。

中国サイバーセキュリティ法に関するセミナーを開催しました

満員御礼

今日、第3回となる中国サイバーセキュリティ法セミナーを、当社、富士通クラウドテクノロジーズさん、中国電信日本さんの3社で開催しました。このテーマで4月から継続的に開催してきましたが、時間が経過するごとにお伝えしたい内容が増え続けています。特に今回は6月1日の施行後初ということもあり、施行後の状況を踏まえた内容をお話ししました。蒸し暑い東京の天気の中、会場が完全に満員になるお客様に来て頂きました。ご来場いだたいた皆様には深く感謝申し上げます。

特に今回は、未だ公表されていない個人情報の越境移転に関する弁法の内容について(パブコメ当時の草案しか公表されていない)、5月19日に国家互联网信息办公室(国家インターネット通信弁公室)主催のクローズドな会議の場で席上配布された修正稿(修改稿)をもとに、草案と修正稿との差についてご説明したほか、6月27日に公表された「国家ネットワークセキュリティインシデント危機管理計画」(国家网络安全事件应急预案)等を踏まえ、「重要データ」の範囲や実務レベルへの影響がどうなりそうかとの内容を中心にお話ししました。

個人情報・重要データの越境移転については日本企業としても関心が高く、質問をいただいた内容もより具体的な事業のお話しが増えてきていると実感しています。さらに、明日(7月5日)、USITOが北京で会合を開催するとの情報が入ってきていて、ここでも何らかのディスカッションがある見込みです。随時、セミナー等を通じてアップデートするつもりです。

地方開催やセミナー内容に関するご要望お待ちしています!

今までの3回は東京での開催でしたが、ご要望が多そうであれば東京以外の場所での開催も検討したいと考えているのと、セミナーの内容についてご興味がおありの方は、当社のクロスボーダービジネス部が窓口となりますので遠慮なくご連絡ください!

中国の空港等級 – 聯合航空で大連から南苑へ

初めての南苑空港

サマーダボスが終わり、木曜日夜に大連から北京に飛んできました。

今回のDestinationは、北京は北京でも初の「南苑」(北京南苑空港, ZBNY/NAY)。北京市内の北東部にある首都国際空港と違って市内中心部からみて南にある軍民共用の大変コンパクトな空港です。同じく南側にある大興区に新しい第二国際空港が建設中ですが、大興が出来ると南苑は民間用途はなくなる見込みです(大興は2018年に開港見込みでしたが、2019年7月が現在の予定です。そして閉鎖される可能性が従来は示唆されてましたが、どうも軍用で残すことになりそうです)。

その南苑、ベースにしているのは中国聨合航空(联航)だけで、737を中心に飛ばしています。人民解放軍が母体ですが、その後中国東方航空の100%子会社になり今はいわゆるLCC的な位置づけに。ミールやドリンクは全て有料ですが、その分チケットはお安く、本音をいえば中国の国内線で提供されるミールはあまり美味しいと私は感じられませんので、削られて安くなるならば喜んでです。

コンパクトで使いやすい

昨日は大連21:20発の予定が前便、前々便からの玉突きで1時間ぐらいの遅れ。

搭乗口の前の様子。遅れはじめると怒り出す人もいるが幸いにしてこの便は平和に。

離陸さえすれば真っ直ぐ渤海を西に進み天津あたりで方角を変えるだけ、そして大して混んでいる航路・時間帯でもありません。ブロックタイムが1時間20分だった分、定刻からは30分ぐらいの遅れですみました。

CAACの航路図より北京-大連あたりの航路

南苑空港にはPBBはなくターミナルからそのまま降りる搭乗口がありますが、このフライトでは沖止め。バスでターミナルビルに降ろされた後、数十メートル先にはバゲージクレーム。バゲージクレームは2レーンあり、もうその5メートル先は出口。出たら50メートルぐらいでタクシー乗り場。普段の首都国際空港、特にT3(ターミナル3)と比べると、なんともまぁコンパクトで素晴らしい空港なこと。やや難点は公共交通機関が限られており、バスで西単や南駅などに出るかタクシーかということになります。23時を過ぎてましたがバスはありました。

北京南苑空港の様子

北京南苑空港の到着ロビー

到着ロビーから外に出た様子。右側にタクシー乗り場の列が。

着いて少し空港を見てからタクシーに乗り込んだのですが、南苑空港から東三環の三元橋エリアの宿までジャスト30分。タクシー乗り場では、近くではなく北京中心部に行く場合には別に待っている運転手さんがいるので、去哪里と聞かれたら、東三環!とか北四環!とか言って、その方面のタクシーの運転手さんを見つけていきます。

真っ直ぐ北に上がり四環をまわってきましたが、これぐらいならば首都空港でタクシー乗り場で延々と待って20分ぐらいで着くなんていうよりずっと速いかもしれません。ビバ南苑。

中国には空港等級というものがあります

ところで、中国には空港の等級というものがあります。「ああ南苑? 4Cだね!」、、、とは使いませんが、覚えておくとどれぐらいの規模の空港かが分かって「私は」便利です。皆様が便利かどうかはわかりません。

すごく簡単にいうと、滑走路の長さと、滑走路や誘導路などの設備がどれぐらいの大型機に対応しているか(翼の先端の先にさらに余裕が必要です)という二つの基準でついています。この基準は中国民用航空局(CAAC)による「民用机场飞行区技术标准」(民用空港飛行区技術標準)で定められており、下の図のようになっています。数字と漢字なので中国語が読めない方でもイメージしていだたけるのではないかと。

中国における空港の等級。これを組み合わせて「4F」「4C」などという。

4FというとA380がいける、4EというとB747-8やB747-400、A340あたりの四発機がいける、という感じでイメージしてください。実際には滑走路の長さや幅だけでどの機体が降りれるというわけではありませんが。詳しく知りたい方はCAACのこのPDF(民用空港飛行区技術標準)を見ていただくと良いです。これを見てから中国の空港に行くと空港が100倍楽しくなりますよ! (私は。)

航空需要の増加に耐えられるのか

では、どれぐらい「4F」があるかというと、香港をいれて18(香港をいれて桃園をいれないのは何も言わずにじっとしています)、そしてあと12の空港が拡張または建設中だということです。知らなかった…。

では4Eや4Cはというと、もう「4」がつく空港はありすぎて数を計算しているのが大変面倒になり、世界のWikipedia、中国の百度百科、ということで百度百科に書いてある数字をコピペします。それによると「4E级机场25个、4D级机场35个、4C级机场58个」だそうです。4Cあたりになると行ったことがある空港は僅か一つしかありません(延吉)。

2030年までには世界最大の航空市場となる中国。様々な予測が複数の角度から出ており、それぞれの数字はかけ離れいてますが、あと20年で約3000機必要だという話があったり約6000機が必要だといっていたりします(Boeingの予測など)。もっとも、大きな方向性には間違いはありません。国土の広さ、人の多さからすれば、航空機はさらに日常的に使われることになります。この10年でも十分に中国は変化しました。次の10年ではさらに劇的な変化でしょう。しかし、こうした予測をもとに考慮したとき、中国の管制システムや航路・空域、セパレーション、そもそもパイロットの数などが追いつくのかという課題が指摘されています。

大きな空港も決して嫌いではありませんが、出張で飛ぶ身としては着陸してから外に出るまでの時間の効率も重要。大興の出来に期待します。

「全ての人はセンサーに、アクチュエーターになった」- Mobikeと大連で出会った話

サマーダボス参加のため大連へ

大連で開催されていたサマーダボスに参加してきました。World Economic Forum(世界経済会議)の主催で、冬のダボス会議はスイスのダボス、夏は天津と大連で隔年で交互に開催されています。計3日間、普段接しないテーマにも積極的に関わってみました。

大連はクララオンラインが2006年に中国に初めてランディングした地であり、その時のなんとも言えぬ苦しかった記憶が色々と思い出されます。ただ、あの時代があったからこそ中国の仕事を続けられています。ありがとう大連。ちなみに当時の夏徳仁市長に会場でお会いしました。

大連にシェアバイク

ところでいきなり話は変わりますが、いま中国中に普及しているシェアバイク(乗り捨てOKの自転車)、実は大連には存在していませんでした。二級都市どころか三級都市にまで各社が面を取りにいっています。Mobikeは500万台以上を中国で投下しています。今までの中国での年間の生産量はどれぐらいだったんでしょう。。いずれにしても、隣の旅順にはあったものの、この規模の都市にしては珍しく大連は空白地帯でした。

その大連に、どうやらサマーダボスにあわせてか、いまから4日前、Mobikeとofoの上位2社が自転車を「投下」したのです。しかもごく僅かな台数。私は大連に着いた一昨日の時点ではこの話を知らず、空港からの道で、ofoの黄色い自転車を一台だけ見つけ、「あれ、なぜここにあるんだ」と思ったわけですが、どうせ誰かが遠くから持ってきたんだろうぐらいにしか感じなかったわけです。

ところが微博(Weibo)を見ていると大連人がMobikeやofoを見つけている投稿が。おおっと思い、初日の夜にパーティを終えてその足で宿のまわりを探します。Mobikeは自転車に内蔵されているGPSと通信機器で位置情報をアプリ上に示してくれるのですが、大連全体でも空いているのは数台。ofoに至ってはそもそも位置情報が大連の中で見つかりません(結局、今日に至るまで一台もofoは表示されませんでした)。

なかなか出会えぬ

初日にようやくの思いで見つけたMobikeは、タッチの差で別の人に乗られてしまい(Mobikeは予約を15分間だけ出来るのですが、探している間に予約が切れ、次の予約をいれる間に次の人にとられてしまいました)残念。もう一台を見つけに歩きましたが、GPSで示される位置にはありませんでした。

そして次の日。セッションの合間に中山広場方面にタクシーで移動し、その車中からofoを一台見つけました。「やったー」と興奮してタクシーを降り、まずは写真を撮って、と興奮したわけです。個人的にはofoの「黄色のデザイン」がすきなのです。さぁ、と解錠して漕ごうとしたら、スカッと。ほんと、スカッと。

なんだと思ったら、チェーンがない!!! ofo。。。悲しいofo。。。この時点でこの自転車は大連に投下されてから僅か2日の命だったわけです。悲しすぎました。

出会えたMobike。

そしてその夜。つまり昨日(6月30日)。もう諦めきれません。夜はパーティとイベントを4つ駆け足で回ったあと、アプリでMobikeの位置を探します。宿の近くにMobikeが2台いそうなのは分かりました。しかし、明らかに位置情報が「建物の中」。とはいえ位置情報がズレているのかもと思い行ってみましたが、どうも本当に「建物の中」に持っていかれてしまっていたようです。(周辺をそれぞれ二周しました…)

それでも諦められぬ私。なぜにここまで捜し求めるのかは私も良く分かりません。アプリで次に近い自転車を探すと、労働公園の中。公園の中。。。公園といっても中国の「公園」はデカイわけです。大連をご存知の方であれば規模がわかると思いますが、そこそこの広さです。タクシーに乗って労働公園を目指してもらい(夜もそこそこの時間なのでタクシーの運転手さんからは怪しさ満点。外国人が一人夜遅くに公園に行くってね…)、着く直前あたりで予約いれ、他の人に取られないようにブロックします。心の中では「誰だよ労働公園のど真ん中に置いたのは!」と叫んでいるわけですが、ここで会えなければ叶わぬ恋だと思い諦めようとも覚悟します。

そ、し、て。

出会えました! Mobike in Dalian!

Mobikeは駆動がチェーン式ではないので上にあるようなofoのようにチェーンがとられている心配もありません。予約しているとサドル下のLEDが青く光っており、まさにワタクシを待っていただいておりました。ありがとう、君に会いたかった。。

ルンルンで走ります。自分でも何が嬉しいのかもはやわかりません。一方で大連は坂道が多いので、そこそこ良い運動です。

ま、ここから先はどうでもいいのですが、満州時代の旧ヤマトホテルの前まで走り、記念に一枚。十分にこれで満足したので、邪魔にならなさそうなところまで移動し、気持ちよく乗り捨て参りました。

センサーであり、アクチュエーターに

さて、冒頭にこの見出しを書きました。私の言葉ではなく、サマーダボスの金融のセッションに参加したときに登壇者の一人が言った言葉です。シェアバイクに紐づけた話ではありませんでしたが、FinTechの流れで「全ての人はセンサーになった。アクチュエーターになった。」という表現をされました。センサー化という表現まではIoTでは当たり前に言われていることで理解していたつもりです。ただ、アクチュエーターでもあるということに衝撃を受けました。

シェアバイクはまさにセンサーです。自転車を使っているように見えますが、一方で人の流れが極めて広範囲に捕捉できています。何せ中国ではMobikeだけで一日2500万利用、ofoも1000万利用を超えています。一日あたりです。今まで携帯電話単位の位置情報は通信事業者(キャリア)は持っていますが、それをどう使うか/使えるかについては積極的なものは見当たりません。ところがシェアバイクユーザは、解錠してから施錠するまでの利用中、スマホの位置情報がずっと飛んでいます。誰がいつどこへ、というよりも、もっと俯瞰的に見て人はどの時間帯にどう移動しているのかがデータ化できているわけです。実際Mobikeは北京の行政機関などと共にこの研究を始めているとも聞きます。

一方、エネルギーが物理的運動になるという意味で、まさにアクチュエーターでもあるとの指摘はまさにシェアバイクのビジネスにも的確に当てはまります。人のセンサー化、アクチュエーター化は、まったく新しい世界が見えるとの可能性を強く感じました。余談ですが、3日間、ひたすら様々なセッションと聞きましたが、ITやコンテンツのセッションよりも総じてこの金融のセッションがもっとも刺激的でした。

日本にMobikeが来るとの報道

先日、Mobikeが福岡と札幌で準備を始めているという発表がありました。素晴らしいことです。中国で出始めた頃に「どうすれば日本でこれが出来るか」といろんな人に議論を持ちかけました。しかし放置自転車や、そもそも自転車が車道を走るマナーなどの日本での状況を考えると容易ではないので、やるなら地方だねという結論だったわけです。東京は坂も多いし(以前の記事にあるように上海には電動アシストもあります)。

日本で中国ほどの台数を投下するつもりは今のところなさそうですが、大手スーパーで1万円前後で売られているママチャリが、買ってしばらくしたら盗まれたり、放置自転車置き場に山積みになるより(我が家の半径1キロには大きな置き場が2つもあり、いつも一杯。)、私はずっとこういったサービスの方が合理的だという考え方です。1万円ぐらいだと盗まれても仕方ないと思ってしまう感覚もありそうです。我が家には電動アシストが2台ありますが、家-どこか、という移動でなく、出先での移動であれば大いに使うでしょう。初乗りを値下げしたかに見えて決して安くなっていないタクシーよりも。

本当はものすごくこのビジネスを中国から日本に持ち込んでみたかったというのが本音です。今でも何か手伝いたい。やや感傷的になっている節もありますが、登場して1年と少しの間、とにかく外国人が乗れるサービスは乗りまくってきました。中国の社会がここまで一年で変わる姿を見て、日本では感じられないパワーを味わっています。さぁ、私もまた今回の大連でエネルギーをもらいました。アクチュエーターというヒントをもらって、また明日からカラダと頭をきちんと動かしてみます。

そうそう、ちょっと気になっているところとしては、改正測絵法(測量法)が7月1日に施行されるわけですが、年々厳しくなる地図まわり。個人のスマホは除外としても、Mobikeに搭載されているGPSはどのような扱いなのでしょう。

MobikeとOfo以外に勝ち目はあるのか – 中国のシェアバイク

勝ち目のない競争に突っ込んできていないか

中国のシェアバイク(自転車のシェアリング)は完全に混沌としてきました。Mobikeは2000万利用/日を突破、その少し前にはofoが1000万利用/日を突破、という、頭がクラクラするような数をさっさとクリアしてきています。

最初に少しだけ冷静に考えてください。人口が多いから利用数が多い、とはあながち言えません。10:1ぐらいの人口比として日本での様子が想像できるかといえば、日本で1日にシェアバイクが100万利用される姿は到底想像できません。この1年で中国の移動習慣が明らかに変化してきたのです。急速に。劇的に。写真ではどうやっても伝わらないぐらい。

一方でそんな資本力勝負の市場に未だに新しいプレイヤーが毎月参戦してくるという、「さぁ君はどのような勝ち目をもって参入してきたんだ」と聞いてみたいぐらいのわけのわからない状況です。そろそろ自転車のカラーバリュエーションが会社間で被り始めてる気もします。黄緑とか!黄緑とか!!

MobikeとOfoに絞られるのではないか

さて、ここにきての私の疑問は、MobikeとOfo以外に誰に勝ち目があるのかということです。この1ヶ月弱の間でも北京の街の中には「Unibike」「U-bicycle」など3社の自転車が出てきました。

Unibike

U-bicycle

酷骑単車(Coolqi)

概ね全国で3番手に位置しているとみられるbluegogoは、少し前から「bluegogo pro」という、何がproだかは正直何もわからない自転車もばら撒き始めています。Ofoの最新型とほぼ同じ印象だけど、デザインが好きなので許す!

bluegogo pro

先月、決済と利用を一本にする仕組みが2社から立て続けに発表され、「アリババ一派とOfo」、「Tencent一派とMobike」という組み方になった時点でほぼ固まったと思います。もちろんここまできたとしてもタクシー予約アプリのように「最後は一つ」という固め方もあるので油断はできません。(ちなみにbluegogoやU-bicycleなどもアリババ側に)

3位以下はどうなるのか

北京は北京、上海は上海なので、もはやここまで来るとプレイヤーの話は一まとめにはし難いものの、中国全体でみるとMobike、Ofoは勝ち抜けられる位置まできました。そこにさぁ次点で誰かが残れるのかというと3番手ぐらいまではありうるでしょうが、上にあげたUnibike、U-bicycleなどのような新興プレイヤーの勝ち目はどう考えても見えないのです。押金、つまり保証金を無料にするといったことではユーザはなびかないし、価格設定も既にギリギリのところ。もはや競争するポイントが無いわけです。さらに2番手と3番手の差も大きく開いています。

一方、「ユーザを囲うだけ囲って、マネタイズする手前で他社へ売却」というシナリオが当てはまるかどうかも考えてみる必要があります。ここで考えるべきは、ユーザの利用実態です。様子をみていると MobikeかOfoだけ、もしくはMobikeとOfoだけという人は結構いますが、例えばbluegogoだけという人はほぼ見かけません。あくまで3番手以下は(目の前にそれしか自転車がないときの)予備的位置づけ、またはあればそっちに乗るという好みでしかなく、MobikeかOfoのアカウントも持っていた上でbluegogoも乗ってる、とみられます。

とすると、こうした3番手以下の企業を上位が買い取る必要性は積極的には考えにくく、むしろ「他社に取られないために買う」意義があるかないか、というぐらいではないでしょうか。しかも一度ばら撒かれた自転車を回収する意思があるとも考えられません。ブランドを統一するコストを考えれば、買った会社の自転車はそのまま放置したほうがきっと安いでしょう。

今後の予想

ということで私の勝手な予想では、あと数ヶ月で倒れ始める会社が出始め、今年の年末には潰れた会社の自転車は野ざらしになり、勝手に使われ、一方でユーザのエンゲージメントに成功しマネタイズしきれるのは2社、とよみます。個人的にはOfoの乗り心地、そしてサドルの高さを変えられるのが大変好きなのですが、アプリの出来具合は明らかにMobikeが上。頑張れOfoであります。

一帯一路の大きな会議が間もなく開かれる北京。各国首脳などが泊まるホテルはセキュリティの準備がされつつあります。まさか街の中から自転車をきれいに撤去できるわけはなく(それでも会場周辺はきれいにするのでしょう)、どこかの首脳が見て「あれ何。これうちの国でもできる? 」みたいなノリもあるんではないかと前向きに期待してみたり。

中国のサイバーセキュリティ法に関するセミナーを開催

先般、クララオンラインと富士通クラウドテクノロジーズ(ニフティクラウド)及び中国電信日本の共催で、中国のサイバーセキュリティ法に関する実務面のセミナーを開催しました。

6月1日のサイバーセキュリティ法の施行に向け、特に中国国内で提供を受けた個人情報の国外への持ち出し(越境移転)などについては重要なテーマが多い一方、日本国内では具体的なセミナー等が多くは開催されておらず、特に中国国内で事業展開をしている日本企業にとってはシステム面の対応をどのようにすべきか課題が多く残されています。

今回のセミナーでは、私からまず中国のサイバーセキュリティ法の公布までの約2年間の中国国内での議論や法制化に向けた背景などをご説明した後、現在パブコメ等が出始めている「ネットワーク機器やネットワークサービス等のセキュリティ審査」「越境移転に関するルール」等がどのように着地するのかという方向性についてお話しをしました。また、これらを踏まえて日本企業は現時点でどのようなアセスメントを行うべきか、対応策の候補にはどのようなものがあるかといった実務面でのご説明をしました。

(セミナー資料から一部抜粋)

(セミナー資料から一部抜粋)

一方、中国電信(China Telecom)の日本法人である中国電信日本の杜社長からは、中国電信自体のグローバルネットワークのご紹介をいただいたあと、クララオンラインとの業務提携を進めてきた中でどのようにネットワークサービス面で中国と日本との接続性を改善してきたかなどについてお話しをいただきました。

ここまで踏み込んだセミナーは日本ではまだ多くはみられず深度のある内容だったと自負しており、実際会場からの質疑も活発にいただくことができました。

6月の施行に向けて、複数回このようなセミナーを開催していく予定ですし、また恐らくは6月1日までには全ての弁法・実務手続きが明らかになることは間に合わないだろうと予測していることから、サイバーセキュリティ法に関連する実務は継続的にフォローアップをしていきたいと考えています。

北京で第22回日中企業合同面接会に参加しました

昨年は4名を採用

先週土曜日に開催された「第22回日中企業合同面接会」に北京で参加しました。私自身は昨年に続いて2回目の参加です。昨年の面接会を通じては東京本社で2名、中国法人(北京)で2名の新卒者を採用しました。北京・河北省・天津などを中心にした大学の卒業予定者と、一部の既卒者の方たちが毎年大勢来場されました。

1日に60-70人ぐらいとの面接

9時から16時の7時間。周囲にはANAさん、イオンさん、丸紅さんなどのブースも並ぶ中、クララオンラインは決して中国で知名度が高いとは言えませんが、面接が途切れることはほぼ無くずっと面接を続けました。私含めて4名が面接者として参加し、1人あたり5分から10分程度、まずは自己紹介をしていただいたあとに質問をするという形式をとって皆さんのお話しを伺いました。ほぼ全ての人は日本語が大変上手な今年卒業予定の人ですが、中には大学2年生で将来日本のIT業界で働きたいという学生さんにもきていただきましたし、午後になると既卒者(中途採用)の方も多くこられました。

中国も日本と同じように人材紹介のシステムはありますが、皆さんにとっても多くの企業の話しを直接聞いてみたいでしょうし、我々採用する側にとってもできるだけ多くの候補者の方と会うチャンスがあることは貴重です。

とにかく女性が多い。

普段北京で採用をしていても圧倒的に女性の履歴書が多いのですが(20名中1人が男性、というぐらいの比率)、今回も当社のブースに足を運んでいただいた方の9割は女性だった印象。背景には色々とあると思いますが、なんしても女性比率が極めて高いのです。現実的には今や通訳や翻訳の専門家として働くという道(昔は日中で仕事をするときに通訳・翻訳というのは大変な花形だった仕事の時代があったと聞きます)よりは圧倒的に普通に企業の中で働くことのほうが増えてきているわけですが、これからも大きくは変わらないのかもしれません。

今回印象的だったことのいくつかを挙げると、一つは幼少期に日本で過ごした経験がある人たちの数が増えたこと。小学生ぐらいまで日本でした、という方が何人かいらっしゃいました。これは確実世代を経ることに増えるでしょうが、今から15年ぐらい前から徐々に中国人で日本に留学し、そのまま日本で働くという人が増えており、そのとき子どもだった世代が大人になりはじめているということになります。

もう一つは帰国理由。日本に留学していたが帰国した、働いていたが帰国した、という人の帰国理由の100パーセントが「親から帰国するように言われて」「親のことが心配になり」というもの。今までももちろんこのような理由は最も多い状況は変わりませんでしたが、今回は帰国理由の100パーセントでした。私などからすれば「そこまで日本で勉強して、日本語もできるようになり、ちょっともったいないな!」と思うわけですが、一人っ子世代、そして90后(90年代生まれ)の世代の意識を考えるところの一つの重要なポイントではあると思います。

中国と日本に絞る戦略の上で

クララオンラインは2020年までの戦略の中心を中国と日本のクロスボーダー領域にビジネスを絞り、この領域で成長していこうとしています。架け橋になる人材が、営業、コンサルタント、エンジニアなどあらゆる職種で活躍してくれるように、引き続き採用を頑張ります!

クロスボーダーのクラウドエンジニアをWanted!

日本から飛び出そう!

Wantedly での採用活動をはじめました! 第一弾はクロスボーダーのクラウドエンジニアの募集です!

国籍はもちろん一切問いません。「いきなりクロスボーダーっていってもな。海外っていってもな。」と考えているアナタ。そもそも”The Internet has no border”。私たちのいる世界がそもそもクロスボーダー。その中でクララオンラインは中国と日本という「難しいけれども橋を架ける価値のある国と国」の間にテクノロジーとナレッジの強みをもって仕事をしています!

穂の国・豊橋ハーフマラソン2017を走りました

今シーズン4本め

今年の4本目のマラソンです(熊本城・東京のフル2本とハイテクハーフマラソンのハーフ)。地元愛知ということもあってお世話になっている方たちが多く走られるのに後ろからくっ付いてきました。

本当はあと2本エントリーしていましたが、埼玉は体調不良で欠場、萩石見空港マラソンは仕事が重なりキャンセル。来月、もう一本走りに行きます。

走る前の準備

まず、このマラソンはどうも天候に恵まれていないらしく(聞いてみると、昨年は晴れたもののその前はしばらくずっと雨。)今回も、前日土曜日の豊橋の夜は小雨。駅前の気温表示も9度を示していて、土曜日夜時点の天気予報は降水確率60パーセントでした。午前中は降らない予想でしたが、念の為ということで前日夜に駅前のコンビニで貼るカイロを2枚、レインコートを一つ調達して臨みました。

朝ごはん用にコンビニでおにぎり二つと、カゴメの「カゴメ 野菜生活100 Smoothie 豆乳バナナMix」。このジュースがうまいんです。スムージータイプの330ml。最近ずっとはまってます。カゴメのWebサイトでは女性ターゲットなのかなという書かれ方をされていますが、私はそんなことは気にせず愛飲しております。

(結局、スタート地点の荷物預けのところでバナナが配られていたものを1本お腹にいれ、結構たぷたぷでスタートしました)。

当日の朝

豊橋駅から市電で10分ぐらいの距離にスタート地点があり、私は初めてだったので市電で行くことにしていましたが、当日の様子を見るとアップのためにか駅から歩いている人もいます。ただ、圧倒的に市電利用の人のほうが多い様子。増発しているのかどうかは分かりませんが、豊橋駅の電停には係員の方が立たれ、少し並びましたが5分弱に1本ぐらいは出発するペースでしたので市電利用で全く問題ありません。

最寄の電停から会場までは徒歩5分程度。荷物預けまでの道順が特に具体的には示されておらず最初少し迷いましたが、地図を見て、人の流れを追いかければ大丈夫。スタート一時間前ぐらいに会場につきましたが、荷物預けが整列の10分前(9時40分整列、9時30分まで荷物預け)まであいているのが助かります。ギリギリまでウィンドブレーカーをきていました。この時点で小雨がふっていてだいぶ冷えてきましたが、困ったのは待っている間に靴の中に水が入ってきてしまい、そのせいでより冷えてしまうこと。私は荷物預けのテントの中で静かにしていましたが、雨宿りできる場所が多くないこともあり、雨模様対策でテントをもう少し多く設置していただくと助かります。

一方、公園内がスタート地点なのですがその大半は舗装されておらず、走る前に既に泥で足元はぐちゃぐちゃに。こればかりは仕方ないですが、水溜りも多くできてしまっていたことから導線を工夫する余地があれば有り難いです。

スタート前

全部で5000人の大会のためあまり大きな混乱はありません。雨だったこともあって皆さんの出足は比較的ゆっくり。見ていると9時40分の整列締め切り後もパラパラと列に入ってくる人がいて、完全に最後尾にまわれというオペレーションをしているわけではなさそうでした。

なお、スタートのゾーンはAからFに分けられていますが、私のいたDでも号砲からスタートまでは3分弱。Fでもプラス2-3分程度だったぐらいではないでしょうか。

せっかく市長やゲストが話しているのですが、整列のために使っているスピーカーの音でほぼかき消されてしまっていて、残念ながら後方ではあまりうまく聞き取れず。全体向けのスピーカーと声の使い分けはうまくしたほうがよさそうです。

走ってみた感想

あまりアップダウンが多くなく、折り返しの10キロまではいつもより速いペースで。応援の声も気持ちいいですし、地元で走っているランナーさんが多いせいか回りの声援を聞いていると知り合いとたくさん出会っている様子が聞こえてきます。私はビールのコスプレをした4人組の方が6分前後ぐらいのペースだったためその方を見ながら3キロ地点から12キロ地点ぐらいまでほぼ後ろについて走りました。

後半になると途端に細い道に入ったり、さらにびっくりしたのはなんとコースが「歩道」という場面も。横に車道が片側一車線ずつの道路がありましたが恐らくこれが何らかの理由で規制できなかったんでしょう。走りながら「あれ、これ今、歩道がコース!?」とちょっとだけ驚きました。

エイドはミニトマトといちご。去年までは提供数が足りなくなるということもあったようで、今年から用意した量を増やしたということでした。私は6分弱ぐらいのペースで走っていましたがこのぐらいであれば十分に残っています。水やスポーツドリンクもボランティアの方のてきぱきとした動きでスムースに受け取れました。

後半、堤防に一気に駆け上がる急な坂があったり、あぜ道をクネクネと曲がる場所がいくつか出てきたりしましたが、これも地方のマラソンのある意味楽しみ。日常の生活場所をお借りしてその中を走ることができますので街がとてもよく分かります。地元の高校生でしょうか、二人組であちこちで沿道サポートをされていました。(あれ、逆にほかのマラソンで見かける消防団の人の姿は見なかった気が。)

ラスト一キロからはコース両側で応援が繰り広げられます。ダートなのがきついという口コミを見ていましたが、私はそこまで気になりませんでした。

また走ります

コンパクトな大会なわりに走りやすいコースが中心で、気持ちのいい走りができました。ミニトマトといちごのエイドに釣られ、来年もまたきたいと思います。